アメリカの警察と日本警察の違い





警察の装備 航空機編































































アメリカの警察と日本警察の違い 




■ 公開日 2013/05/09 15:24:51  
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アメリカは連邦政府と各州政府が独自に警察機関を持つ。





アメリカは連邦制であることから自治の権限も州ごとに高く、FBIといった連邦政府の持つ法執行機関に加えて、それぞれの州政府、郡、市、町、村の自治体が、行政区画ごとに警察または保安官事務所などを設置できることになっています。これらのそれぞれの州の警察は日本の都道府県警察と違って、他の警察の管轄地域で法執行を行うことは認められていません。例えば日本では、北海道内で行われた犯罪の被疑者が沖縄県警察の管轄内に潜伏しているという情報を掴んだ場合、道警の捜査員が沖縄県内に乗り込んで逮捕することはできますが、アメリカの場合は、例えばカリフォルニア州警察の捜査官がテキサス州警察の管轄内で法執行は行えません。このような場合に活躍するのが、全州に渡って法の執行が行えるFBI(連邦捜査局)などです。また、アメリカでは組織としての警察以外にも一部の国立公園や大学、NASA、民間企業、民間団体に法執行組織の設置が認められ、"警察権"が与えられていることも特筆に値します。かつては日本でも郵政省に郵政監察官、国鉄の中に独自の警察である鉄道公安職員(鉄道公安官)がいましたが、どちらも民営化により司法警察権を手放しています。ちなみにアメリカにも「全米警察24時 コップス!」という「警察24時」的な番組があって大人気です。



アメリカの警察官はドーナツが無料でもらえる?


映画を見ているとアメリカの警官はいつもドーナツを食べているように思えます。日本でもアメリカの警官と言えばやはりドーナツのイメージがありますよね。また、アメリカの警察官はドーナツが無料でもらえるというハナシもよく聞きます。実は本当です。24時間営業の「ダンキンドーナツ」では制服警官が来店した場合、無料でドーナツがもらえるサービスがあるんだとか。これは店が強盗除けの防犯対策に考え出した戦略だそう。残念ながら日本のダスキンのミスタードーナツではやっていないようです。ミスタードーナツはパイとエンゼルフレンチが最高に美味しいけれどダンキンドーナツはどうかな?

参考サイト様 

アメリカのポリスとドーナツの関係!
http://buchakeusa.blogspot.jp/2010/11/blog-post_11.html



アメリカの警察官が持つポリスバッジ





LAPD ロサンゼルス警察 Police Officer 警察官 ポリスレプリカバッジ フルサイズ



現行の日本警察バッジとアメリカの警察官や各種法執行機関職員の持つバッジを比べると、さほど変わらないように見えますが、実はアメリカの警察機関のバッジではバッジ自体に職員それぞれに割り振られた番号が刻印されています。さらに、一般的な米国警察では各階級によってバッジの細部が違っています。日本の警察官のバッジは一律同一仕様で、幹部だから飾りが多いとか金色の配色が多いなどはありません。


市民ボランティアによる補助警察制度


アメリカの警察には市民ボランティアによる補助警察制度があります。もちろん、これは正式な警察官の資格を持つ制度で、日本の青色パトロールのような物とは違います。フィラデルフィア警察ではポリスアドバイザーというボランティアが、イギリスにもボランティアが警察官を務める特別警察官の制度(Special Constable)があります。通常の警察官と違って無報酬ですが、一般の警察官とほぼ同様の権限を持っています。

アメリカの警察以外の法執行機関



FBI 連邦捜査局
全州にわたって捜査を行うことが許されている司法省の連邦捜査機関。

知名度ナンバーワンの法執行機関。全米のみならず、世界中に名をとどろかせるFBIは州を跨ぐ武装強盗から国家的テロ事件の捜査まで行う。所属する職員は特別捜査官や技術職員などを含めると、なんと約3万人。捜査官に支給される拳銃は、現在、回転式から自動式に更新されておりグロックSIGといった一流メーカーの拳銃が貸与される。また、人質救出を任務とするFBIの特殊部隊HRT(ホステージ・レスキュー・チーム)では、ベレッタやグロックなどの9ミリ口径を使用する一方で、M1911ガバメントモデルを使用。あるとき、米国のFBI長官だったウィリアム・H.ウェブスターはアメリカ陸軍の特殊部隊「デルタフォース」の公開訓練を見学した。室内へMP5短機関銃を乱射しながら突入するデルタフォース。彼らの装備と技術は言うまでもなく一流だった。だが、ウェブスターは「ある一つの装備」がないことに首を傾げた。ウェブスターはデルタの指揮官に尋ねた。「彼らの装備に手錠はないのかね?」 すると、デルタ指揮官は江戸っ子口調でこう答えた。「死体に権利を聞かせるってぇんですか?」 つまり軍隊にとっては目標は射殺することが前提であり、生きたまま逮捕する警察とは考え方がまるで異なっていたのだ。軍人にしてみれば、死体を逮捕する間抜けがどこにいるのかという答えだった。その後、1982年になりFBIにもHRTと呼ばれるホステージ・レスキュー専門の特殊部隊が編成されたが、言うまでもなく手錠を装備している。日本警察のSATもまた、装備品に手錠の用意を忘れてはいない。なぜなら彼らもまた警察官だからです。
連邦保安官局 US マーシャル
司法制度の保護と脱走犯の追跡を担う法執行官

USマーシャル(連邦保安官および連邦保安官局)はアメリカ最古の連邦捜査機関です。設立はFBIよりも連邦保安官のほうがずっと早く、200年以上もの歴史を持っています。FBI同様、アメリカ全州にわたって法律の執行ができ、FBIと競合することも多く、任務の内容も似通っていますが、裁判所での警備や、被告の監視と証人の保護、逃亡犯の追跡捜査、テロリストの監視まで様々な犯罪に対応しています。連邦保安官を主題にした作品 『逃亡者』では "逃亡犯"のギンブルを演じるハリソンフォードを追跡するのがトミーリージョーンズ扮する連邦保安官(補)サミュエル・ジェラード。グロックを過度に神格化し、二丁拳銃で装備するなど見どころが多い。元々、この作品はアメリカのドラマをリメイクしたものでドラマ版ではサミュエルが地元警察の一警部に過ぎなかったのに対し、映画では連邦保安官に変更されています。これは、ページの冒頭でも書いた通り、道警の捜査員が沖縄で(略)というわけで、アメリカでは州警察の警部では他の州での法執行の権限がなく、現実的ではないためです。
DEA 麻薬取締局
麻薬使用者は採用されない

アメリカ全州で麻薬取締に関する法執行を行うことができる機関です。権限は警察官同様で銃の所持も許されていますが、当然ながらドラッグの取り締まりを推進する官庁であるため、薬物経験者は採用しない方針をとっています。FBIではドラッグ使用者でも柔軟に採用しているので対称的です。日本では厚生労働省に所属する麻薬取締官が相当しますが、人員規模は全く異なり、特殊部隊も保有していますから比べ物になりません。
ATF 酒・タバコ・火器等取締局
Bureau of Alcohol, Tobacco and Firearms

アメリカ財務省が独自に持つ法執行機関。酒、煙草、銃器に関する課税を主な任務としており、脱税行為(密造、密売、不法所持等)の捜査、武器の使用や逮捕権など、警察官同様の権限を持っているのが特徴です。大統領の警護を行うことで有名なシークレットサービス(SS)も元々、ATFと同じく財務省に所属していました。しかし、SSは911テロ以降、国土安全保障省に所属が変更されています。フィクション作品ではFBIや連邦保安官よりも映画などで登場回数が少なく、日本ではマイナーかもしれません。
テキサス・レンジャー
テキサスに根付く文化としての法執行官

野球チームではありません。日本では聞きなれない法執行官ですが、200年以上という古い歴史を持っています。名前のとおり、テキサス州独自の法執行官で、元々は国境警備と治安維持に就いていた民兵組織から発達した組織でしたが、現在では警察官と同等の権限と銃の所持が認められており、100名ほどのレンジャーがテキサス州公安局に所属し、テキサスの治安維持に警察と共に貢献しています。ただ、名誉職の色合いが強いのも事実であり、レンジャーの独占的業務はほぼありません。

カウンティ・シェリフ(郡保安官)
郡の治安を維持する法執行官

西部劇でお馴染みの保安官ですが、今もアメリカには郡内の治安維持を行うために、警察官と別の法執行官として保安官(シェリフ)がおり、全州で3500もの保安官事務所または局があります。小さな町では当然、事務所の規模も小さく数名程度ですが、“全米一広域な管轄の保安官事務所”として世界的にも有名なカリフォルニア州・ロサンゼルス郡保安局は実に1万人規模の大所帯です。一方、市が行政区画として独立している場合は独自の市警察が置かれています。多くのシェリフは選挙で選ばれるのが特徴です。この郡保安官と警察官の対立というか確執を描いた映画作品にスタローンの「コップランド」があります。この警察官たち、どうせ住むなら自分たちの普段守る街に住めばいいのに、自分たちが守る街ではなく札幌市民が「静かだから」と江別市や南幌町に住むように管轄外で川向こうの静かでのどかな郡の街に大勢で住んでいます。郡の治安を担当するのは警察ではなく保安官。警察官ばかり住む静かで安全な街を、郡保安官が治安を守るというなんだかなあな日々。当然、スタローン演ずる保安官(耳が悪く警察官採用試験に受からない)は日々やる気がなく、交通切符を切っては酒とピンボールでくすぶる毎日です。砂川で言えばパチンコと飲酒しか日々の楽しみが無いみたいなもん。

他にも オット!ト、様々な法執行機関
アメリカには警察とひとくくりにはできない法執行機関がたくさんある。





連邦政府や各州や郡の法執行機関といえば、上に挙げたものが主なものですが、ほかにも「コンスタブル」という日本語では定訳が存在しない警察官と同等の法執行官や、ステート・トルーパーという機関もあります。さらには、一般の団体、例えば動物虐待防止のための民間団体に限定的な警察権が与えられ、事実上の"動物警察"が存在したり、国立公園、鉄道、郵便、消防などや企業の中に警察があったりしています。もちろん、このような独自の警察はその組織が管轄する事件でしか権限を執行することができませんから郵便警察や動物警察が、管轄外の事件を捜査したり逮捕することはできません。国立公園警察なども、あくまで施設や管理する区域内の治安維持が主な任務のようです。ただし、その管轄内においてのみ、警察官と同等の権限を持っています。とにかく、日本の常識では考えられない警察組織がアメリカにはゴマンとあります。

CIAは捜査機関か?いいえ、とんでもない!
諜報機関です

映画でもおなじみのCIA(アメリカ中央情報局)ですが、その位置づけはFBIやその他の捜査機関と異なり、あくまで諜報機関であり、情報の収集と分析、さらには情報操作、ときには暗殺などの非合法な破壊工作活動を行うことが任務とされています。アメリカには「合衆国政府が自国民をスパイするのは違法行為だが、他国へ諜報活動するのは違法ではない」という大義名分がありますから、CIAはFBIや警察のような犯罪の捜査機関どころか、アメリカの国益追求とあらば、ときには非合法な手段も辞さないマジでヤバイ・インテリジェンス機関と言えるでしょう。ただ、当然ながら組織の概要や活動内容を公表しておらず、実態は不明です。また、非正規の"契約エージェント"も世界中に多数おり、誰がCIAの工作員か本当にわかりません。中には日本の政治家や有名スターもCIAの協力者になっていると言われています。もしかしたら、テレビでよく見るあのアイドルの美少女や、学校の先生や隣のおばさんがCIAで、こっそりと電磁波を浴びせてくるかもしれません。そのような理由から映画では誇張される場合もありますし、時には正義の味方で、時には悪役にもなってしまうのがCIAエージェントのツライところかもしれません。ただし、2001年の同時多発テロ以降、国土安全保障省(NSA)という組織が新設(前身組織自体は以前から存在)され、NSAのほうが今ではCIAよりもメジャーになっているかもしれません。もっとも、両者の活動内容は似ているようで違います。

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