アメリカの警察のSWATとは?





警察の装備 航空機編































































アメリカの警察のSWATとは? 




■ 公開日 2013/05/09 15:24:51  
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特殊火器戦術部隊 What's S.W.A.T?



Lapd: Patrol, Swat, Air Support, K-9, Crash, and Homicide (Power Series)
Lapd: Patrol, Swat, Air Support, K-9, Crash, and Homicide (Power Series)
0760302308 | Samuel M. Katz | Motorbooks Intl | ¥ 745 | 1997-06



アメリカの対テロ部隊―その組織・装備・戦術

アメリカの対テロ部隊―その組織・装備・戦術
4890631550 | スティーヴン・F. トマイチク | 並木書房 | ¥ 1,944 | 2002-09-01

さて、アメリカの警察と言えばSWATが有名ですよね。SWATは特殊火器戦術部隊の略称で、凶悪事件などで出動する特殊部隊です。各自治体警察によってSWATの編成も様々で、規模が大きく予算も潤沢な市警察本部では常設しているSWATもあるのですが、大半の警察ではパトロール警官がSWATを兼務しているパートタイマーSWATであることが多いようです。この点で言えば、日本の(警視庁を除く)警察本部刑事部捜査一課に編成されているSITと似ています。一方、SWATの役割とレスキュー部隊の役割を併せ持つのが、あの有名なニューヨーク市警察のESUという部隊です。これは「NY市警緊急出動部隊 トゥルー・ブルー」というドラマにもなり、日本でも放映されたことがあります。このため、NYPDではSWAT=ESUとなるため純粋なSWATを編成していないというのも興味深い話です。
Special Ops: v. 1: Journal of the Elite Forces and SWAT Units (Special Forces)
Special Ops: v. 1: Journal of the Elite Forces and SWAT Units (Special Forces)
9623616368 | Concord Publications Co ,Hong Kong | ¥ 5,491 | 1998-06-15


武装と装備

Swat Team: Police Special Weapons and Tactics (Military Power)

Swat Team: Police Special Weapons and Tactics (Military Power)
0879388773 | Hans Halberstadt | Motorbooks Intl | ¥ 2,417 | 1994-05

アメリカのSWATは多くの場合、黒いトラウザーズとジャケットを着用し、ブーツはもちろん、ヘルメット、バラクラバ、ベストに至るまでまっ黒です。ただし、現場の状況によっては迷彩服も着用します。武装についてはおなじみのMP5やグロックけん銃、ショットガンなどを配備しています。グロックは元から安いのですが、警察がまとめてグロックを購入する場合はかなり値引きしてくれると言います。そして、MP5は9ミリの拳銃弾を使用するコンパクトなサブマシンガンです。拳銃弾の威力なので拳銃弾対応の防弾チョッキを被疑者が着用している場合、警察は不利になります。そのため、昨今ではMP5と並行してM4カービンを使用する警察が大変増えています。今の感覚では信じられませんが、MP5が広く普及するまで米国のSWATではサブマシンガンとしてイングラムM10を使用していました。また、SWATではショットガンとスラッグ弾を用いてドアの錠前を破壊して家屋内に突入する場合も比較的多いようです。そのため、ショットガンはSWATにとっては「マスターキー」とも呼ばれています。ほかにSWATと武器に関して興味深い話と言えば、アームズマガジンによるとLAPDでは犯罪者から押収した武器をSWATでも使用しています。また、ノースハリウッド銀行強盗事件では強盗犯の二人組が防弾チョッキを重ね着していたために、警官の所持するけん銃の9ミリ弾が効かず、応急的に警官が近所のガンショップからM16を調達(あとで市警本部が代金を払ったようです)して応戦するという事件もありました。

アメリカのSWATの使用する車両

SWAT Teams: Armed and Ready (Blazers)

SWAT Teams: Armed and Ready (Blazers)
1429612762 | Connie Colwell Miller | Blazers | ¥ 2,893 | 2008-01

LAPDでは通常、SWAT隊員は覆面パトカーに乗って担当のエリアをパトロールしています。覆面パトカーのトランクには隊員各自に支給された銃器、防弾ベスト、ヘルメット、ゴーグルなど、装備一式が搭載されており、現場へ直行し迅速な展開が可能なように工夫されています。これについて詳しく描写されている映画と言えば、やはり「スピード」ですよね。また、SWATの車両といえば黒いバンが有名でしょう。後部ドアから勢いよく隊員が降りてきて現場に展開するのは映画のお約束のシーンです。もちろんSWATには装甲車も配備されており、警察によっては軍用の装輪装甲車を配備しています。

マスコミへの取材協力が多く市民にも親しまれている


Special Police Vehicles

Special Police Vehicles
0760306702 | Larry Shapiro | Motorbooks Intl | ¥ 1,864 | 1999-11
SWATは凶悪事件に対して出動することから、ヒーロー大好きアメリカ人の気質としては野球選手なみに人気があります。また、SWATは市民への露出機会も比較的多くマスコミの取材も積極的に受けており、徹底した日本警察SATの秘密主義とは対称的です。アメリカでは学校などでの銃乱射事件が、非常に多く発生しているのは日本でも知られています。イチローナガタ氏がコンバットマガジンでレポートした記事だったのですが「高校内で高校生自らがゴスのメイクして乱射する銃乱射事件を想定した訓練」というものがありました。これは高校、警察SWATとの共同訓練で、生徒である高校生自らが乱射の犯人役を演じるという衝撃的なモノでした。最後に結ばれたイティロー氏の「こうやって警察と学校が相互に理解を深める・・」って結びも、高校生が銃を乱射する犯人役を演じることで、どういうふうに理解が深まるのか筆者にはちょっと・・・。「学校で銃を乱射したり警察に逆らっても勝ち目はないぞ」と高校生たちに早いうちから理解をさせたという結論で良いのでしょうかね。その訓練がトリガーにならなければいいのですが。ハートワーク?

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