パトカーの劇用車って？　

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■ 公開日 2013/05/09 15:24:51

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したっけ、刑事ドラマでよく見るパトカーって本物なの？ダンナさん、そんなわけないしょや（笑）刑事ドラマに出てくるパトカーの正体は・・

皆さんは「劇用車」という言葉を聞いたことがありますか。「劇用車」とはつまり、ドラマや映画などに登場する「働く街の車」のレプリカ車両のことです。刑事ドラマにはパトカーのみならず、消防車や救急車、現金輸送車のような特別な車は欠かせないものですから、これらを用意しなければドラマは成り立ちませんよね。大丈夫。世の中にはそんな車両たちを貸し出してくれる便利な会社があるのです。それではこのような劇用車両について詳しく迫ってみましょう。

昨今では、自衛隊が広報目的で映画の撮影に車両を出して協力しているのに対して、警察ではその組織および車両の特性からか、広報目的でドラマや映画に撮影協力することは非常に稀なようです。過去には、「もっとあぶない刑事」での北海道警察の撮影協力やNHK名古屋放送局制作のドラマ「リミット・刑事の現場」にて愛知県警が考証等の制作協力をした例もありますが、なかなか車両の協力を得ることはまれなようです。ですから、大多数のドラマでは本物の警察車両ではなく、専門業者からリースされた劇用車を使用して撮影が行われるわけです。このようなリース会社は劇用車のインペリアル、芝山タクシー、フィールドサービス、LA Companyなど数多くあります。

また、トヨタ自動車の公式サイトによると、警察ドラマに登場する警察車両（パトカー）は「1から作っている」とのことで、やはり天下のトヨタ様がクラウンの警察専用パッケージを劇用車両リース会社に"特別販売"していることは無いようです。劇用車のパトカーの車内には、サイレンアンプはもちろんのこと、警察無線APRのモックアップ（マイクまで）に、なんと速度を測定するストップメーターまで"装備"しています。ただし、サイレン音は番組の編集過程で後から入れます。私はパトカーのことなど何も知らない素人なのでよく分かりませんが、警察マニアの方が見たら「よくぞここまで・・」と感涙するのではないでしょうか。ガソリンスタンドのオネエチャンどころか、筆者のような素人がこんなレプリカの覆面パトカーに「前の運転手さーん、左に寄せて停車してください、ハイ、ソチラで結構です」なんて言われたら、ただちに停車して、その場でカネを払ってしまうかもしれません。

しかし、ドラマでパトカー車内の細部が写りこむ事はそう多くないようで、マニアをやきもきさせるようです。

なお、このような劇用車のパトカーが自走でロケ地まで公道を移動する場合はもちろん、警察の表記を外したうえで（ステッカーになっています）、赤灯にカバーをかけ、「劇用車」「撮影用」などの表記を出して走行することが業界の慣例となっています。それにしても、私たちがふだん見る刑事ドラマの裏ではこのような専門車両のリース会社が活躍しているんだね！

典拠・引用元
http://gazoo.com/car/pickup/Pages/daily_150225.aspx

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