警察おもしろ雑学辞典
警察官と検察官の違い
警察の通信指令室と110番
アメリカの警察と日本警察の違い
白黒パトカー解説(基本編)
警察官になるには?
運営と著作権について
警察の幅広い知識
刑事と特別捜査官とは
取調室と留置場にご案内!
要人警護を担うSPとは?
指名手配と捜査特別報奨金制度
交番と派出所って違うの?
女性警察官の任用と役割
バンカケこと職務質問について
航空機警乗スカイマーシャル
警視庁と警察庁の違い
警察犬の概要と捜査手法
警察とドライブレコーダー
殉職と特別賞恤金って?
警察官の階級
警察の広報戦略と警察24時
警察官と警察事務職員の違い
警察官と検察官の違い
警察官と交通巡視員の違い
皇宮警察と皇宮護衛官
海上保安庁について
麻薬取締官について
国会衛視と警察官の違い
入国警備官と警察官の違い
公安調査庁は情報機関である
警察の鑑識と科捜研
警察官と警備員、どう違う?
警察と珍(ちん)
警察官と再就職
警察の制服
警察無線
警察官の当直と日勤。そして非番
超厳しい警察学校!
警察の射撃訓練
警察官と著名人
警察ドラマのおはなし
警察のNシステムとは
警察の監察官はお目付け役
警察と青色防犯パトロール
警察の交通規制と検問とは?
警察のひき逃げ捜査
警察官の福利厚生
キャリア制度って何?
警察の振り込め詐欺対策
警察の銃器各種
警察の銃器.1(けん銃編)
警察の銃器.2(特殊銃編)
警察の銃器.3(旧装備編)
日本警察の装備 その他編
警視庁のピーフォンとは?
新配備!警視庁のセグウェイ
特殊警棒と警杖
耐刃防護衣と防弾チョッキ
警察手帳の新旧比較!
警察の手錠
刺又(さすまた)
警察のヘルメット
日本警察の各種部隊
機動隊
機動捜査隊
機動警察隊
鉄道警察隊
水上警察隊
警察音楽隊
交通機動隊
自動車警ら隊
高速道路交通警察隊
総理大臣官邸警備隊
生活安全特捜隊〜セイアン
警察の各種救助部隊
SAT-特殊急襲部隊
SIT-特殊犯捜査係
警察の装備 航空機編
警察のヘリコプターと航空隊
警察車両各種
白黒パトカー解説(基本編)
機動隊の特殊車両
白バイの秘密
パトカーのメーカー別配備状況
パトカーの県費購入と国費購入
パトカーの運転員と緊急走行とは
パトカーの整備や修理のはなし
パトカーの劇用車って?
パトカーに高級車はある?
覆面パトカー解説(基本編)
覆面パトカー解説(アンテナ編)
覆面パトカー解説(赤灯編)
覆面パトカー解説(エコカー編)
覆面パトカー解説(キザシ編)
覆面パトカー解説(そっくり編)
覆面パトカー解説(アニメ編)
覆面パトカー解説(海外編)
覆面パトカー解説(警護車編)
覆面パトカー解説(事件編)
警察官と検察官の違い
■ 公開日 2013/05/09 15:24:51
スポンサード リンク
覆面パトカーはあるけれど、銃を持たない検察官たち
検察と警察は機構的には違いますが、実質的に警察よりも上部に位置する組織です。検察官は検事とも呼び、大掛かりな組織的贈収賄などの事件や政治家に対する捜査などでも活躍し、裁判で厳しく被告を追及する姿が有名ですが、検察の仕事はもちろん法廷の中だけではありません。警察の捜査が不十分だと感じた場合には、警察の指揮をしたり、自ら捜査することも認められている捜査機関でもあります。ですから、警察官よりも偉いのが検察官です。
検察の捜査とは
通常、事件の捜査は都道府県警察が第一に行いますが、検察はそれらの事件を起訴するか不起訴にするかの捜査を行います。警察官は被疑者を逮捕しても起訴ができませんから、48時間以内に被疑者を検察官に送致しなければなりません。検察が行う捜査は、関係者の取り調べから始まり証拠品の捜索や差し押さえなどといった 一般的な警察の捜査と変わりません。事件の被害者に事情聴取をするのは裁判にとって重要なことですから被害者にとってみれば、心苦しものですが 大切なものです。そして検察は被疑者が犯罪を犯したことが明確な場合は裁判所に対し、起訴状を提出し、起訴を行います。ただし、不起訴処分になる場合に下記のようなものがあります。被疑者が死亡などをした場合。事件が罪とならない場合。犯罪の嫌疑がない場合。嫌疑不十分の場合。起訴猶予の場合。これらの場合においては不起訴処分になります。
テレビでおなじみの特捜部、どんなところなの?
検察の中でも最強の捜査部門と呼ばれるのが、東京、大阪、名古屋に設置された特捜部です。役所や大企業との収賄事件などにおいて活躍する、検察の特捜部とはどのようなセクションでしょうか。特捜部は国税庁、公正取引き委員会、証券取引き等監視委員会などから告発を受けた事件の捜査をしたり、いわゆる公務員と民間企業との贈収賄事件などを捜査する特別なところです。近年ではゼンカモン事件などの摘発に大活躍をしています。
覆面パトカーはあるが銃は無いフシギな検察庁
いわゆる一次捜査を行うのは警察ですから、検察は「パトロール」つまり街頭犯罪防止活動を行いません。しかし、捜査活動を行うため、検察にも覆面パトカーは配備されています。覆面"パトカー"というのも何か変ですから、正確には捜査活動を行うための緊急車両でしょうね。一方で検察官には小型武器、つまりけん銃の貸与はされていません。これは、検察官が捜査に出向く場面は限られたものであり、また警察官に比べると危険な場面には遭遇しえないことが理由と見られています。
検察官の事務的な補佐をする検察事務官
検察という捜査機関は、検察官と検察事務官という事務方で構成されています。警察にも警察官とは別枠の採用の警察事務職員がいますが、検察事務官は警察の事務員と違って捜査する権限が与えられています。テレビで段ボールで押収した資料を運んでるスーツ姿の人たちが映ることがあります。「検察官ってこんなにいるのかよ・・・」と思う方もいると思いますが、彼らこそが検事の命令の下で動く「検察事務官」です。近年では検察官が主役のトレンディドラマもあるくらいですから説明は不要かもしれません。ですが、この検察事務官。検事の指揮で動く場合は警察の事務職員とはまるで違って司法警察権を持たされるのです。ですから、検察事務官は単なる事務職員というよりは検察内部の吏員というべき職員たちで、覆面パトカーの運転から押収資料運び、検察官の命令により
特殊警棒
を持たされて組事務所に強襲をかけて緊逮をおこなうこともあります。
罰金の徴収事務は検察が行っている
実は刑事罰の罰金の徴収事務を行っているのは警察ではなく、検察庁です。近年では酒気帯び運転などは、罰金の最高額が50万円と高額になっていますが、罰金刑は当然刑罰ですから国民年金の様に分割納入や、支払い免除などという制度は一切なく、基本的に一括で納めなければなりません。当然、そんな高額の罰金払えない、無職だから金が無いと言い放ち、罰金を納めぬ者も出てきます。そうなると、その者の車や、テレビゲームやiスマホ、高級腕時計やクロムハーツの財布、エヴァンゲリオンのフィギュアなどといった金目の財産を没収して売却し、罰金にあてがいます。しかし、そのような財産が何も無い場合は、検察事務官がひっ捕らえて
労役所
に入れます。そして、刑務官に怒鳴られながら薬袋を一日に100枚程度折らさせて日給5000円稼がせて、何十万もの罰金が完済できるまで何か月かの強制労働を週休二日制でさせます。なお、このようにして納められた罰金は検察庁の予算とはならず、当然、国庫に帰属します。
証拠品の押収事務
裁判の証拠品の押収は検察の諸職務でもあります。押収された証拠品のうち本来の所有者が所有権を消したものについては返されませんが、返還を希望している場合はきちんと、返してもらえます。ただし没収されたものについては高価な品物は売却処分となり、そのお金は国に帰属します。価値のないものについては廃棄処分になります。
検事・副検事になるには?
検察官になるには非常に多くの方法があります。最も難関ですが、標準的なのが、司法試験に合格することです。また現在裁判官として職についている人。いわゆる判事や判事補といった人も検察官に転職する権利があります。さらに弁護士、3年以上、特定の大学において法律学の教授または助教授の職にあった人、3年以上を副検事の職にあって、検察官特別試験に合格した人も検察官になることができます。副検事になるには検察事務官、警察幹部、自衛隊幹部警務官などから選考試験を経て採用されるなど多彩なコースが多くあります。このような例で採用された副検事も、一定期間副検事として勤務を経れば、試験の上で検事に任用されます。なお、検察官には年齢制限はありません。また、検察官の定年は 検察官が63歳で検事総長は65歳です。これら検察官の採用試験に関することは法務省の人事課が事務を行っています。
スポンサード リンク