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 警察のヘリコプターと航空隊




警察の装備 航空機編
































































警察のヘリコプターと航空隊 




■ 公開日 2013/05/09 15:24:51  
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都道府県警察航空隊とヘリコプターの運用について



警察のヘリコプターを運用するのは、各都道府県警察本部地域部に編成された航空隊です。現代の警察活動にヘリコプターは必要不可欠の装備になっており、空からの捜査支援や広報、採証、救助、輸送など様々な任務に対応しています。ヘリによる逃走車両の追跡は警察24時でも紹介されることが比較的多いのも特徴です。現在、日本警察では回転翼機、つまりヘリコプターのみを運用していますが、警視庁ではヘリと併用して89年から94年まで飛行船にて警戒任務を行っていました。救難捜索、交通状況監視、犯人追跡、部隊展開・・警察ヘリが投入される事案は様々。全国の警察の中でも、最も多くの航空機を運用したのがやはり警視庁です。同庁がいち早くトンボ型をしたキャノピーの大きなヘリコプター「ベル47」を導入したのが1959年です。その後、ジェットレンジャーや、ベトナム戦争で名をはせたUH-1も日本警察で採用されていました。警察ヘリも、もちろん警察無線を積んでいますから、警察本部のみならずパトカーとも交信が可能です。また警察のヘリコプター専用として、航空無線の周波数の範囲で専用波が割り当てられており、様々な業務のやり取りを本部と行います。もちろんヘリコプターの迅速な展開能力を活かして、指揮官の現場臨場にも活用されています。警察のヘリコプターが配備されている飛行場は、自衛隊の飛行場や一般的な空港などが多く、北海道内では丘珠空港及び帯広空港に拠点が設けられています。また福島県警察や山梨県警では警察専用ヘリポートが設けられています。警察のヘリコプターのほとんどは、国が一購入し、各都道府県警察に配備させていますが、それぞれの警察本部が独自に購入している"県費モノ"もあります。しかし、こちらはパトカーの"県費モノ"とは違ってあまり面白味に期待できません。機体だけに!


山岳警備隊との密接な連携

翼を持ったお巡りさん―ヘリ救助にかける富山県警察航空隊の現場から

翼を持ったお巡りさん―ヘリ救助にかける富山県警察航空隊の現場から
4635171663 | 山と溪谷社 | ¥ 1,680 | 2005-06-01

近年では登山ブームもあり、山岳救助事案が多発傾向です。各県警にはこれら山岳遭難に対応した山岳警備隊が編成されており、ヘリコプターと連携して救助任務にあたります。とくに山岳地帯を抱える富山県警察、長野県警察、岐阜県警察のエアレスキュー体制は充実しており、エンジン一発のヘリでなく、双発で高出力のヘリを配備しているのが特徴です。なお、双発ヘリで1時間のフライトですと、250リットルの燃料を消費します。当然、警察のヘリによる救助費用は一切かかりませんが、民間のレスキュー会社のヘリによる捜索救助では、最低でも1時間当たり46,5000円、さらに捜索時間がかかるなら、80万円以上にもなります。そこにかこつけて、安易に警察に救助要請をし、空路下山する登山パーティもいるとして批判があります。また、安易に禁止区域に入ってスノボ遊びをした挙句に遭難し、ヘリで救助に来た山岳救助隊員から一喝されたのちにホイスト救助され、冬山の怖さを知り、涙の謝罪会見をする人たちもいます。

情報典拠元の明記

日本山岳救助機構合同会社 http://www.sangakujro.com/rescue/rescue/005.html
神奈川県警察本部地域部 地域総務課航空隊  https://www.police.pref.kanagawa.jp/mes/mesg0016.htm

操縦士や搭乗員について


イギリスの警察などは、民間人のパイロットが操縦士を務めることもありますが、日本警察ではパイロットは全員警察官です。全国的に見ると、警察のヘリパイはほとんどが自衛隊上がり。ほかにはすでに警察官に任命されている者の中から選抜する制度や、すでに回転翼操縦士の免許を取得している者を外部募集する制度もあります。警視庁航空隊の場合は、警察官として1年以上の勤務経験がある者の中から、試験で選抜し、自衛隊や民間の航空学校で教育をしてもらってパイロットの養成をしています。また、55歳で大手警備会社から兵庫県警のヘリパイロットに転職した西窪茂男さんの例もあります。これ、昭和の高度成長期のドサクサ採用ではなく、2009年のことです。ヘリパイとしての優秀な技能と免許とキャリアがあれば、55歳からでも警察官になれるという事実がそこにあったのです。なお、屈折矯正手術、いわゆるレーシック手術を受けてしまうと、パイロットに必須の航空身体検査において不適合となっているとのことです。ただし平成19年の検査基準改正により、国土交通大臣による判定を申請が出来ます。安易に視力を回復するためにレーシックを受けてしまうと不利になる場合もあるようですので、志願をされる方は注意が必要です。一方で、ヘリのキャビンに搭乗し、救難任務やヘリテレの操作などを行う隊員は特務員と呼ばれており、こちらは警察官と技官が混在しています。また、警察ヘリの整備士も警察職員の技官で事務・技術職員採用試験で採用されるのが一般的です。女性整備士も活躍しています。


都道府県警察別のヘリはどんな機種が配備されている?


ベル 206 スタンダードで安価なヘリです。民間でも電線監視、簡易輸送で活躍しています。エンジンが一発のジェットレンジャーの静穏性は特筆すべきものがあり、神奈川県警や大阪府警では上空のジェットレンジャーから機外スピーカーで防犯に関する放送を行っています。しかし、単発機で輸送能力も高くないことから、救助活動には不向きです。
ベル 429 双発の小型ヘリです。本機を採用している警察は現在、長崎県警だけです。佐賀県ではドクターヘリとして配備されています。
EC135 テールローターがフェネストロン化され、接触の危険性が減っているため、ドクターヘリとしてもおなじみのヘリです。
EC155 AS365ドーファンを改良したヘリで、スタイルはそっくりです。警視庁のみで採用されています。
S-76B 兵庫と香川県警で採用されているジェットヘリです。
AW139 15席の中型の双発ヘリコプター。警視庁などで採用されています。
AS365ドーファン 消防庁も採用している流麗なドルフィン型のジェットヘリです。双発でフェネストロン化されています。
ベル 412 UH-1から双発に発展させ、エンジンをツインパックで搭載しています。海上保安庁でも採用しています。全国の警察本部でもポピュラーです。
BK117 日本の川崎とメッサーシュミット・ベルコウブロームが共同で開発したヘリです。
A109Eパワー アグスタのジェットヘリです。山岳救難などに活躍しますが、パワーがあるのでめちゃくちゃ騒音が大きいです。北海道警察など実に多くの都道県警に配備されています。
S-92 日本の警察では警視庁のみで採用されている大型ヘリです。
EH101 日本の警察では警視庁のみで採用されている大型ヘリです。
AS332 大阪府警で配備されている大型ヘリで、かつては警視庁も配備していました。


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日本警察のヘリにはどんな装備がある? 武装は?


特筆すべき装備として、ヘリテレがあります。これは機外設置のビデオカメラで、機内の特務員がモニターを見ながら操作します。事件、事故現場上空から県警本部へ生中継もできます。例えば、人気(ひとけ)のない駐車場でDQN仕様の車にカニジャージの男が、ナンバープレートを付け替えているところや、リアウインドウのD.A.Dシールまでハッキリわかってしまうほどの威力が、このヘリテレという高倍率防振カメラです。だから、森林公園の駐車場に停めた車の中で女子高生と何をしているのかも全てわかってしまうのだ。ひっ。そして、地上へ怒鳴るための外部スピーカーも備わっています。しかし、警察24時を見ていたのですが、逃走する被疑者の車両を追う警察ヘリ、被疑車両の行く手にはなんと工事現場、そして工事作業員が・・・!警察ヘリは急降下し、工事現場の上空で外部スピーカーを使い「逃げて〜!」と叫ぶのですが、ローターの爆音で聞こえるはずもなく、意味がありませんでした。さらにホイスト装置。要救助者を吊り上げるための装置です。通常は警察官が降下し、警察官に抱きかかえられて救助されます。アメリカ国土安全保障省所属のブラックホーク・ヘリには"過去を映し出せるカメラ"が搭載されていますが、日本警察のヘリでもやはり搭載されており、犯罪捜査や救難捜索に役立てています。なお、米国の警察ヘリのパイロットは拳銃を必ず携帯しており、まれに地上の犯罪者と戦闘することもありますが、日本警察ではヘリのパイロットにけん銃を持たせておらず、機体も非武装です。しかし、被疑者が軽飛行機やヘリなどで逃走した場合は、89式を携行したSAT-特殊急襲部隊を搭乗させたジェットヘリが追尾したり、空戦や撃墜も可能とみていいでしょう。なお、一部の警察ヘリはSAT専用機として指定され、テロリストと交戦するために防弾化されています。


秘匿追尾ってなに?


「札幌本部からぎんれい2」
「ぎんれい2です。現在、マル被のチャリンコを秘匿追尾中です。なんとか通りを通過。以上ぎんれい2」
「さっぽろ105からぎんれい2、誘導願います」
「了解。間もなく左側からチャリンコ乗った者、出てきます。注意願います」



「さっぽろ105から札幌本部、マル被を確保」
「ホピホピホピ!サッポロンブから臨場中の各移動!さっぽろ105がマル被を確保した!以上サッポロンブ」

こんなふうに警察のヘリが遠く離れた上空から、地上のマルヒを密かに追尾する方法を秘匿追尾と呼びます。あまり、近くでマルヒを追尾するとバレてまうため、前述した防振仕様の高倍率ヘリテレと、機内のモニターを駆使して高高度から監視、追尾します。そして地上の自動車警ら隊などのパトカーを的確に誘導し、マルヒの確保を支援します。


ダウンウオッシュ作戦


警察のヘリは地上の犯人を制圧するためにダウンウオッシュという作戦を行う場合があります。ホバリングするヘリのローターの直下では、ダウンウオッシュというまるで台風並みの下向きの気流が発生し、これに直撃されると大の大人でも簡単に吹き飛んでしまい超危険です。ダウンウオッシュ作戦はこの気流を利用したものです。実際、北海道警察ではこれによって防風林に逃げ込んだ犯人を炙り出し、逮捕しています。集団ストーカー、もとい、鷹の目のごとく地上を監視する警察ヘリからは誰も逃れられません。

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