警察おもしろ雑学辞典
警察官の当直と日勤。そして非番
警察官の当直と日勤。そして非番
| ■ 公開日 2013/05/09 15:24:51 |
警察官の当直と日勤。そして非番
当直は朝九時から翌日の朝九時までの勤務。日勤は朝から夕方までの勤務です。警察に
おける非番とは「当直あけの丸一日の休日」です。しかし、たとえ勤務が明けても、重大事件事故発生の報が入れば、すぐさま本署へ向かわねばなりませんから、警察官は非番でも気が抜けません。もっとも、非番と一言で言っても、警察官の部署によって勤務は異なります。通常の役所の公務員のように土日にのんびり休めるなんてのは中央で、警察行政に携わる国家公務員たるキャリア警察官ぐらいで、実際の現場警察官はシフト制で働いており平日が休みだったりすることもあります。さて、警察官が非番時において、図らずも事件などに遭遇した際は、当然、率先して警察官であることを明かして、対応をすることが望まれます。いまだ記憶に新しい世間を震撼させた東京秋葉原での事件。逮捕された被疑者は「ネットで煽られたから」という理由で、何の落ち度もない人々をトラックとダガーナイフを使って次々に襲った、近年まれに見る許されざるテロ事件です。同被告には2015年2月2日に最高裁にて死刑判決が下されましたが、今なお遺族は心に闇を抱え、被告が自分の所業を棚に上げ、「自分が主張を発信し、このような事件を今後起こす者が出ないように社会が対策することが"償い"になる」という物言いが「誠意をもって謝罪していない」と一部の遺族の反発をも招いています。一方、この事件では被疑者の男とは対称的に、警察官の勇敢な行動が賞賛を呼びました。一人の警察官が犯人を路地裏のサトームセン前に追い詰め、制圧し逮捕している勇壮な場面の写真は通行人によって撮影され、広く報道されました。一人で追い詰めた警察官には賞賛の声が集まり、警視庁もこの警察官の勇気をたたえ表彰しています。ところで撮影されたこの写真には、制服警察官に加勢し被疑者を押さえ込んでいる体格のよい私服の男性も写っていました。勇敢な彼はいったい何者でしょうか。オタ？いいえ。彼もまた、警察官だったのです。警戒中の私服刑事ではなく、たまたまアキバに牛丼を食べにきたところに事件と遭遇した非番の37歳の蔵前署員だったそうです。彼はまず、警察手帳を示してから、容疑者を取り押さえたと、のちの裁判で証言しています。警察官はお休みの日に何をやっているの？
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いるそうです。登山などを愉しんだり、バス釣りやサバイバルゲームをやっている警察官もいます。あるサバゲーマーが、0.9８ジュール以上に威力を強めた準空気銃を、同じサバゲー仲間である警察官にすすめ、悩んだ警察官が上司に相談し、その結果、違法サバゲーマーが御用になったこともあります。ただ、趣味や遊びに人生を謳歌したいけれど、お酒だけは、いつ起きるかわからぬ事件事故への備えのために飲めないとのことですから、せいぜい近所で買い物を楽しんだり、ぱちんこ店といった愉しみしかないのが、警察官のつらいところなのかもしれません。また、このような事情から旅行も制限されてしまいます。ただ、全く旅行ができないわけではなく、新婚旅行くらいは御目こぼしされて行けるようです。しかし、その旅行も上司の許可が必要かつ、ほぼ三日以内の小旅行。しかも、詳細な旅行の計画書を上司へ提出し、決裁を受けることが必要です。さらに「私は警察官として市民の手本となるべく、飲酒運転など絶対に行わず法令を順守します」という誓約書の提出までも命じられることもあります。もちろん、飲酒運転をした場合は即依願退職するという契りでもあります。一方で、貴重な休日を自分のためにではなく、地域住民とのふれあいや青少年健全育成のために使う警察官もおり、少年野球の監督をしたりしています。このように様々な地域の活動やボランティアに積極的に参加して、自分の貴重な休日を市民にささげる警察官もまた多いそうです。スポンサード リンク