交番と派出所って違うの？　

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■ 公開日 2013/05/09 15:24:51

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警察官が詰めている警察の支所、交番について

一般的に交番は警察官が詰めている地域警察の出張所、詰所です。交番は基本的に24時間営業で、深夜でも警察官が詰めており、近隣住民との協力を第一に考えて設置されています。普段は巡回連絡などを行って、地域住民の生活、職業など動向の把握調査をしたりしています。元々、派出所が正式名称で、交番が俗称でした。しかし交番の方が親しみ易いと言う事で、平成6年の警察法改正の時に、交番が正式名称になりました。しかし、派出所はなくなったわけではなく、警備派出所という形で現在も制度が存続しています。2011年3月以降、東京電力本社と社長・会長の私邸前に設置されている臨時の警察官の詰所も警備派出所です。冗談じゃなく、こちら勝俣恒久元東電会長邸前派出所という現実があります。お金を払って警察に常駐してもらう請願巡査という制度が戦時中の日本にあり、韓国では今もありますが、現代では無料警備です。一方、駐在所も交番と役割は同じですが、駐在所は警察官が家族と一緒に居住している点が交番と異なります。なお、交番と駐在所は合わせると、全国の警察で15000か所あります。これが地域の治安を守っているわけです。

警部交番、警視派出所、幹部交番、幹部派出所とは？

交番のなかには「警部/警視交番（派出所）」や「幹部交番」といった特別なものもあります。このような交番は、階級が警部や警視たる幹部警察官が交番所長に就いている比較的、大型の交番です。警察署を統合したことで地域に警察の空白地帯が生じぬように、大規模な交番を設置して逆に治安維持能力を高めているのです。警視庁では地区交番と呼称します。

交番の警察官に求められる特技

交番の警察官は地理の案内なども業務として扱っています。耳の不自由な聴覚障害者に対して道案内をする場合は、もっぱら筆談ですが、警視庁などの大規模な都市部の交番では、手話の特技を持つ警察官が配置されることもあり、このような交番には「手話交番」の案内表示が出ています。

交番で貸してくれる「公衆接遇弁償費」って？

財布を落としたりなどして交通費が無くなってしまった場合、交番や警察署へ行くとお金を貸してくれることは意外と知られていますよね。これは、警察官が個人的にお情けで貸してくれるポケットマネーではなく、レッキとした公費であり、公衆接遇弁償費と呼ばれるものです。交通費として上限1000円まで借りることができます。もちろん、必ず返済しなければなりませんが、2009年度の返済率は64パーセントになっています。しかも、この制度を悪用し警察からお金をだまし取る輩も存在し、寸借詐欺で警察に逮捕される事例もあります。

交番の自転車はもっともよく見かける警察車両・・・！？

交番の警察官と言えば、巡回用の自転車に乗った姿が一般的かもしれません。これらの自転車は一般に「実用車」と呼ばれます。それに加えて近年、いわゆる「ママチャリ」タイプの自転車も警視庁などで配備されるようになりました。色は相変わらず白塗装で後部に弁当箱を乗せています。もちろん、本当に弁当が入っているわけではありません。なお、北海道警察のように、巡回のための自転車が一台も配備されておらず、専らミニパトをゲタ代わりに使う警察本部や、小型バイクを地域課員がゲタにする県警もあります。だから、北海道が舞台になったある映画では制服警察官が連なって、白チャリで札幌市内を疾走していくシーンがあるのですが、ものすごい違和感を覚えました。ところで「自転車に乗った警察官」をなぜ「チャリマツ」と呼ぶのでしょうか。チャリンコの略であろうことはわかりますが、マツとは・・？どうやらマッポの略だそうです。埼玉県警察では、クロスバイクという自転車に乗った警察官の部隊「ハイパー・サイクル・ポリス(H・C・P)」が編成されていますが、このような部隊は全国の警察でも埼玉県警が初だそうです。2014年には一台3万円する高機能自転車を採用し、HCPがさらに拡充されています。

外国にも交番がある？

この交番制度、日本が発祥なのですが、昨今では外国にも制度として採用され、KOBANとして世界共通語になっている現実があります。ブラジルで最大の人口を擁するサンパウロ州でも交番制度が日本警察の協力により導入されたのですが、これが効果絶大で治安が回復したそうです。

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