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国会衛視と警察官の違い
■ 公開日 2013/05/09 15:24:51
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国会衛視は国会内部の風紀を守る衆議院および参議院事務局の職員
日本の国会は三権分立の原則に則っているため、議長の許可が無い限り、SPを除いて例え警備のためでも警察官が日常入ることは許されません。では、国会内部の警備等は誰が行っているのでしょうか。実は、各議院がそれぞれ議院警察権という権限を持っており、それを行使しているのが「国会衛視」という国家公務員たちなのです。衛視は、国会法第114条により付与される内部警察権の執行を許されており、国会内の風紀や治安の維持といった限定された警察活動を担っています。国会衛視は衆議院事務局・参議院事務局に勤務する専門職員で、国家公務員法上の特別職国家公務員です。
国会衛視の制服と武装は?
制服は警察官のものとよく似た肩にエポレットつきの白シャツにネクタイ、紺のズボン、それに制帽を着用します。警察権を与えられた国会衛視ではありますが、現状では
けん銃
の貸与は許されておらず、普段は制服のポケットに呼び笛だけを携行し、丸腰で議院内部の警備を行っています。ただし、門番などの一部の警備要員については
特殊警棒
で武装しています。また、盾やさすまた等の装備も配備されています。なお、国会外周や周辺の警備は警察が担っており、あくまで衛視は国会内部の治安維持活動を担います。
2015年2月、国会衛視にも武装を検討
2015年1月にISIL、いわゆるイスラム国が日本人2名を殺害したうえで、日本人へのテロ予告を行ったため、日本政府は警察などに対して警戒レベルを引き上げさせましたが、国会衛視にも、今回新たに銃による武装を検討し始めました。
引用
衆院が国会敷地内でのテロや不審者侵入などに対する警備態勢を強化するため、国会内の警備にあたる衛視に武器の携帯・使用を認める検討に入ったことが10日、分かった。イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」に絡む連続テロ事件を受けて町村信孝衆院議長が林幹雄議院運営委員長らに早期に対策を検討するよう指示していた。 自民、公明両党の衆院議運委理事は10日、国会内で会合を開き、衆院警務部や国会周辺を警備する警察の担当者らから警備態勢の現状についてヒアリングした。 会合では、国会議事堂に昨年10月、不審者が侵入した事件を踏まえ、理事から「不審者が武器を持っていなかったからよかったが、衛視は丸腰だ。装備も検討すべきだ」との意見が出され、今後検討することを決めた。各門にいる衛視には防護用の盾や相手の動きを封じ込める「さすまた」が用意されている。また、衛視は規定により捕縄や警笛を所持している。しかし、警察官が持っているような警棒や拳銃などの武器は身につけていない。
http://www.sankei.com/politics/news/150211/plt1502110003-n1.html
引用終了
国会歴史上初となる警察官による対テロ訓練が行われる
昨年10月にカナダのオタワで起きた同国連邦議会議事堂での銃撃事件や、日本の国会への不審者侵入などが契機となり、国会内部の対テロ警備の重要性が警察庁と警視庁、そして国会の3者で協議されてきましたが、今年7月、国会史上初となる警察官による大規模なテロ対応訓練が国会内にて行われました。全身黒ずくめの耐火アサルトスーツを着用し、海上保安庁や自衛隊特殊部隊も使用している
MP5
を構えた警視庁銃器対策部隊員が国会内で索敵を行い、発見した犯人を射殺せずに肩を狙い撃ちして取り押さえる演出や、爆発物処理隊が犯人の投げつけた爆発物に見立てたリュックサックを処理するなどといったシナリオでした。今回、参加した部隊は報道発表では警視庁
機動隊
の中の銃器対策部隊ですが、この中に
SAT隊員
(警視庁のSATは機動隊から独立した部隊です)が混ざっているであろうことは中学生でも容易に推測できますが、犯人役の角刈り男こそ現役のSAT隊員だったかもしれません。
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