麻薬取締官について




警察の装備 航空機編

麻薬取締官について 




■ 公開日 2013/05/09 15:24:51  
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身分を隠し麻薬密売組織へ潜入し、被疑者を摘発せよ!君よ聞け、土竜の唄!


麻薬取締官は厚生労働省の地方厚生局麻薬取締部に所属する特別司法警察職員で、2009年現在で240名の職員がいます。定員数が少なく非効率的であるため、警察との統合案が出ていますが、薬物事件の捜査に限って、おとり捜査を行う権限を有していたり、その薬物事犯を摘発する技術は日本の司法警察の中でも一流です。彼らには薬物事件に関する捜査に限って特別司法警察職員の権限が与えられ警察手帳と同等で黒皮製二つ折り形状の身分証明書が発行されています。警察手帳と違うのは「麻薬取締官」となっているところです。このマトリと警察薬対、あまり仲良くはなく、警察が追ってる現場とバッティングすることも多々あるそう。昨今では、麻薬取締官も脱法ハーブの摘発に取り組んでいますが、取締官の人員不足がはじまっており、2014年やにわに政府閣議で麻薬取締官の29人増員が決定し、厚生労働省では新規募集をかけているほか、退職者の再雇用も検討しています。警察官では味わえないスリルとチャンス。特別な死生観を持った人はこのチャンスに厚生労働省麻薬取締官という職業に就いてみるのも、自分の人生を豊かなものにするためには良いのかもしれません。なお、厚生労働省の麻薬取締官のほかに、都道府県職員である麻薬取締員という役人もいますが、こちらも小型武器、つまり拳銃の携行が認められています。警察官以外の都道府県職員が拳銃を携行できるなんて驚きですよね。

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警察やマトリの追う脱法ドラッグと薬事法の改正について・・・芸能人もシャブの餌食に



脱法ハーブという言葉を連日のようにテレビのニュースやネットのニュース記事で見聞きします。脱法ハーブはそもそも、脱法ドラッグというカテゴリの中のひとつで、日本では2010年以降から爆発的に流通が増加しており、覚醒剤や麻薬以上に危険です。だからと言って覚醒剤や麻薬が安全であることにはなりません。2014年、警察では「危険ドラッグ」という名称に改めましたが、このサイトではすでに広く一般的である「脱法ハーブ」の名称も併せて記載します。そしてこの脱法ハーブは厚生労働省の麻薬取締官も追っています。



麻薬取締官手帳(レプリカ)【コレクション・撮影小道具】

麻薬取締官の司法警察員バッジ(画像はドラマ用小道具)
先日は札幌市内のハーブ販売店へも立入検査が行われました。北海道厚生局などが販売されていたハーブの成分鑑定を進めていますが、売ってる店員すら中身が何なのか知らないという場合もあるとのことです。脱法ハーブはインターネットの通信販売や、実店舗、また自動販売機などによって販売されています。脱法ハーブを摂取すると意識障害、嘔吐(おうと)、けいれん、呼吸困難などを起こし、最終的には死亡する事例もあります。また、脱法ハーブを使用した状態で車を運転し事故を起こし、人の命を奪う事例もたいへん増えています。このようなドラッグ類はUnited Nations Office on DrugsandCrime (UNODC) 2011, p. 13-14.によれば運動選手、いわゆるアスリート、それに軍人と言った公職にある者たちから人気があるそうです。これは、覚せい剤や大麻と違って検査で検出がされないためと言われています。また、消防士など、人の命を救うことを生業(ナリワイ)にしている人間までが、このような薬物に手を出しブルブル痙攣していたとして逮捕されていると話題になっています。


日本でこのような脱法ハーブを製造販売しているのは組織暴力集団です。脱法ハーブの依存性と毒性は大麻の40倍とも言われ、とくに「ハートショット」と呼ばれる脱法ハーブは危険性が強く、わかっているだけで全国で15人もの死亡者が確認されています。このような経緯もあり、一部の者などが使用していたことで有名なラッシュという薬物も、その危険性から、すでに指定薬物として規制対象となっていますが、これまで「指定薬物」は、主に販売する店側に対しての取り締まりでした。現在は実際に使用する者に対しても取り締まりが行われます。平成26年4月1日から、所持、使用、購入、譲り受けた者も罰せられ、これに違反した場合は、3年以下の懲役または300万円以下の罰金か、またはその両方が科せられることがあります。

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昨今は芸能人や著名人が薬物に手を出すことが多く、週刊文春(センテンス・スプリング)は、"国民的"少女アイドルグループを統括する「総支配人」という男が脱法ハーブを吸っていたと報道しています。また、歌手のチャゲアンドアスカのASUKA容疑者は覚せい剤を悪い人たちから買って使った挙句、それを盗撮されて脅され、金を要求されていたことも明らかになっています。アスカさんは今、集団ストーカーというマボロシと戦っています。昨今ではなんと、NHKアナウンサーの塚本堅一容疑者(37)も危険ドラッグで逮捕されています。このように脱法ハーブや覚せい剤は恐ろしい依存性があり、自分自身で断ち切ることは難しいとされ、薬物依存からの手助けをする民間の団体など多くの協力が必要とされてもいます。また、反社会集団はこのような薬物の依存性を利用して、クラブなどで目当ての女とのダンス時に、注射器の針をチクリと刺して、覚せい剤中毒にして性奴隷にしたりしているとも、元刑事の飛松氏がテレビで語っていました。一方、アサヒ芸能(朝日新聞じゃありません)の報道によれば、クラブで踊り狂ってる客で一番派手なのが実は麻薬取締官という例もあるそうです。

参考文献
アサヒ芸能 http://www.asagei.com/32329
政府広報オンライン「特集 薬物対策」 http://www.gov-online.go.jp/tokusyu/drug/gohotoitte/

麻薬取締官の行うおとり捜査


違法薬物を売ったり、違法に輸入しているのは暴力団や半グレなどといった集団です。麻薬取締官は薬物事件に限って囮捜査が可能で、バイヤーのふりをしてこのような集団に積極的に近づいて、密売の現場に出ることもあります。そうした場合、当然、身なりもアルマーニのTシャツを着て30万円のクロムハーツの財布を持ったような、砂川市の飲酒暴走犯のような半グレ風の恰好をする必要があります。公務員は国民から信頼されるような身なりをするのが大前提のため、厳しい身体容儀基準があり、警察官や自衛官などが特にそのような傾向が強いのですが、麻薬取締官のみは例外で、彼らの場合はおよそ公務員、それも司法警察とはとても思えない異常な風貌もまた特徴です。おとり捜査のためカラーやパーマをかけたり、ヤクザの好むスーツを着たりなど、暴力団の身なりをして麻薬密売組織に潜入をすることは実際にあり、風俗やAKB嬢のように髪の毛が茶色に染まった女性取締官もいます。ただ、密売組織の中での潜入捜査中も、摘発できるのは麻薬事件のみであり、たとえ殺人や人身売買を目撃しても麻薬取締官の権限で現行犯逮捕することはできません。その場合は、後日、警察や検察など他捜査機関への告発となるでしょう。とまあ、このような取締官たちの特色が面白いといって、殺人アニメ「名探偵コナン」や奥様向け2時間ドラマ「マトリの女 厚生労働省 麻薬取締官」といったフィクショナル作品でもネタにされています。この傾向は今後も続くでしょう。

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麻薬取締官の拳銃

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麻薬取締官の使用するブローニング拳銃(画像はおもちゃ)

麻薬取締という危険な職務であるため、司法警察としての職務を遂行する場合に限り麻薬取締官は特殊警棒のほか、けん銃を携行できます。厚生労働省で配備されているけん銃は、警察と同様、ニューナンブM60です。しかし、マトリは身分を隠して暴力団やマフィアグループの中へ潜入するという任務の特性上、警察の使用しているけん銃などを携帯していようものなら簡単に身分がばれてしまいます。そうならないよう、敢えて警察が採用していない銃も採用しています。平成12年に彼ら、マトリの密着ドキュメンタリー番組が放送され、その中で「警察とは別の射撃訓練場」で射撃訓練を行うマトリたちが紹介されていました。その場面で、彼らの手にはボカシをかけられていた小型けん銃が映っており、自動式の黒い小型けん銃で当時は、ダブルカラムのベレッタM84ではないかと言われてきましたが、現在では厚生労働省が「政府インターネットテレビ 行政の現場から」という動画で、自らシングルカラムのベレッタM85と公表しています。動画では、麻薬取締官がベルトにナイロンホルスターを装着し特殊警棒とベレッタM85を携帯所持しているのを確認できます。さて、面白い話はまだあります。「ルパン三世」の大塚監督はアニメ業界に入るまではなんと麻薬取締官だったというもの。氏によればブローニングを使っていたそう。言わずと知れた峰不二子の愛用品。法律の番人がアニメ業界に入るなんて異色中の異色ですよね。なお、殺人や強盗などを描いた反社会的なアニメだけでなく未来少年コナンやムーミンなど子供に夢を与えるアニメも制作しています。もちろん、厚生労働省がすでに社会一般に自ら銃の種類を公にしてしまった事を考えると、すでに新たなけん銃が調達されていると見ていいかもしれません。このページに書かれているコンテンツを無断転載、無断上映等しないでください。
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