バンカケこと職務質問について




警察の装備 航空機編































































バンカケこと職務質問について 




■ 公開日 2013/05/09 15:24:51  
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不審なキミがされる職務質問の概要


バンカケとは「アンタ、こんな時間に何やってるのさ」とか、「オタクさん、仕事何してる人だい?」とかでおなじみの、簡単に言えば警察官による不審者への声掛け、つまり職務質問の事。実際、この職務質問から発覚する犯罪も多数。一般的には免許証の提示、さらに氏名と生年月日、住所、職業などを聞かれ、最終的には持ち物検査となるのがパターン化されています。とくに夜間、自転車に乗っていると警察官の職務質問に遭う場合が多いようです。何も悪いことをしていないのに、何故自分が警察に呼び止められて職務質問をされるのか・・・と、心当たりがないのに職業や名前を聞かれ免許証の提示、持ち物検査までされると一般的には不愉快に感じる人のほうが多いでしょう。一時期、秋葉原界隈ではオタク風青年に片っ端から声をかけて持ち物チェックを行っていたという事例もあったようです。彼らの所持品にナイフがあることを期待しての職務質問だったのでしょうけれど、実際のところ秋葉原の職務質問ブームによって、アーミーナイフの不法所持で検挙されたイタイおたく青年が何人か出たようです。東日本大震災の直後ですら、ボランティアがツールナイフを持っていたという理由で警察は「運が悪いと思ってあきらめて」と、検挙しようとしましたが、弁護士の猛烈抗議でそれはやめたようです。このように、警察はナイフの持ち歩きにはとくに強く敵意をむき出しにしており、刃長が銃刀法に違反するナイフであれば、銃刀法違反で必ず逮捕、銃刀法に触れない長さでも軽犯罪法違反でほぼ逮捕という厳しい対応を取っているのが現状です。100円ショップの10徳ナイフを車に積んでいてもアウトです。


職務質問の例
取調べ・職質に使えるヒント集―人はどうやってウソを吐くか。そのウソを見抜く。アクティブ・コミュニケーションのすすめ

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とくに街中を巡回して不審な人物がいたら即、職質を行うのが、各警察本部の自動車警ら隊。その"自ら隊員"のお家芸ともいえるのが、職務質問です。とくにパトカーの姿を見て小道にそそくさと逃げ込む者がいれば、Uターンして即、「前の運転手さーん。左に寄せて止まってください。ハイ、そちらで結構です」と御声がけ。「こんにちわー。ダンナさん、なんかねえ、パトカー見てスーッと行っちゃったもんだからさ、声掛けさせてもらったんだけどねえ。うん、ごめんねえ。ヒヒッ。ちょっちさあ、免許証見してくれるかい?」と言いながら下手に出て、職務質問が開始されます。多くの場合、免許証を確認しながら、相手の体臭を嗅いで酒や違法薬物の臭いがしないか確認します。そうしつつ、「車検証もいいかい。後ろも見ていいかい」、「このデジカメで何撮るのさおたくさん(笑)」「普通は職質されたら怒鳴ったりする人が多いけどアンタは怒らないね。なぜなんだい?警察が好きなのかい?ヒヒッ」、「おたくさん、仕事中かい?働いてんのかい?(笑)」とか、「なんか、見せられないものとか持ってないしょ?あるなら最初に出しなよ(笑)」、「見せられないものってのは光(ヒカリ)ものとか変なハーブとかさ、ダンナさん」と言って、車内検索のため了承を取ってきます。所持品検査にはパトカーの後部座席に置いてあるコクヨの所持品検査箱が使われますが、このトレイに持ち物を攫われます。また、同じ質問を二人の隊員が、何度も繰り返すことで矛盾点をついてきます。もし矛盾があれば、「あれ・・運転手さん、あっちのお巡りさんにはさっきと言ってること違うしょや」などと自ら隊員の目の色変わります。ドラッグ・ディーラーなどは車内に置かないので、ほとんど通常の車内検索で出てきませんが、一般人が車のカギにビクトリノックスかなんかのアーミーナイフでもつけていれば、しめたもの。6センチ未満で軽犯罪法違反で逮捕、それ以上なら銃刀法違反で逮捕可能です。なお、職務質問で警察官が「こいつ絶対怪しいわw」と思う相手の特徴は「多弁」「拒む」「長袖」「黒い服」といったものだそうです。多弁は脱法ハーブや薬物中毒者の症状です。拒むのは当然、やましいことをしているか、見られたくないものを持っているから。「長袖」が、なぜ怪しいのかと言うと、これも薬物注射のあとや刺青を隠す事が多いからです。ものすごい熱い真夏に長袖はやはり怪しいですよね。黒い服というのも、悪い人たち特有の特徴なんだそうで、白い服だと刺青が透けることがあるといいます。また、外国人も積極的に声をかけられているようです。また、職質中に「大便をしたいのですが、トイレに行かせてもらえないでしょうか」と言う人には、とくに警察官は目の色変えて警戒します。これは警察官向けのマニュアル「クローズアップ実務 職務質問」でも取り上げられているそうですが、大便をするフリして薬物などを捨てる人もいるためです。ですから、大抵の場合は用便申告をしても、警察官に「そんなのあとでいいしょや。アンタがしたくたってウチらはしたくないもん」と言われ、無慈悲に拒否されます。実際、パトカーの中で女性にオシッコを漏らされても平然とする警察官もいます。 まさに、パトカー乗ったら目の色変えろ。これは自ら隊員の合言葉。このようなスゴ技を新人警察官に伝授するお目付け役が「職務質問技能指導員」です。警察24時を見ていると、職務質問技能指導員というキャプションで紹介される警察官がたまに出てきますが、やはり職務質問は手練れたものです。

この職質の過程で、対象者の趣味がわかればしめたもの。例えばサバゲー帰りで、車の中にエアガンや迷彩服を積んだミリオタなんかはそのまま、「特異人物リスト」に適宜(てきぎ)リストアップされます。そして後日、付近でエアガンなどを使った犯罪や、ナイフによる殺傷事件でも起きれば、刑事が真っ先に事情聴取にやってきます(典拠元・SATマガジン)。一方、 サバゲーフィールドへの移動中にフル装備の挙句、腰のホルスターにエアガンまで携行し、運転中に職質を受け、ジャンピング降伏で親まで呼ばれたゲーマーの例もあるそうです。

免許証の照会で何がわかる?

さて、多くの場合、職務質問では警察官から免許証などの身分証の提示を求められます。無線で本署や本部の照会センターなどへ問い合わせを行うことで、職質対象者の身元がすべて丸裸に。これを身元照会と言い、警視庁の場合は照会センターを「123」などと隠語で呼んでいます。照会時に使う独特の用語も目の前の職質対象者への配慮からか、警察の専門用語を使います。例えば、「U号照会一件願いたい」などと言った場合、車両所有者の照会です。例えば、前歴、つまり逮捕歴や指名手配かどうかや、ほかにも家族から捜索願いが出されていないかなどもまるわかりなんです。

非協力的な態度だと職質の時間がさらに伸びる。

職質は基本的に警察官職務執行法の第二条に基づいて行われるのが一般的です。しかし、対象者は誰でもいいというわけではなく、職質をしても許されるケースは、警職法で規定されており簡単に言うと異常な行動、その他、疑いがあるもの・・などが対象となります。また、「警察官の主観でアヤシイと判断」することも認められないのが現状です。つまり、あなたが何も悪いことをしていないのに職務質問されたということは、あなたは警察官に怪しいと判断されたワケですから、気分が悪くなってもおかしくはないはずです。また、職務質問は任意で行われるものであって、強制権はないのですが、それにもかかわらず、半ば強制的に職務質問が行われているとして問題になることもあります。実際に「違法な職務質問」で警察官が訴えられ、賠償判決が下ることもあります。こういった事情もあり、昨今では職務質問に非協力的な人も多いというのが実情ではないでしょうか。しかしながら、非協力的な態度で臨むことは、より職務質問の時間が増したり、さらに怪しまれる結果になりますので得策とは言えないでしょう。積極的に協力するほうが結果的に、職質による拘束時間は飛躍的に短縮化できますので、出来る限り協力したほうが良いでしょう。あまりに拒否を貫くと、応援のパトカーと人員がたくさんやってきて、簡易薬物検査キットを持った刑事まで来てしまいます。


クローズアップ実務1 職務質問

クローズアップ実務1 職務質問
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職務質問と公務中の警察官の肖像権


警察の職務質問は正しいのか〜実体験から得た本当の話〜

警察の職務質問は正しいのか〜実体験から得た本当の話〜
B00D9TXJIY | 植田雅俊 | 植田雅俊 | 2013-06-07

WEBを見ていると、「公務中の警察官に肖像権は無いという最高裁判所の判例がある」と主張をされている方が多くいます。「警察官には肖像権がないのだから、公務の職質を撮影してもかまわない」という理屈で、職務質問の際のやり取りを撮影し、動画をアップロードする例もあるようです。しかし、弁護士の方によるとそもそも、最高裁判所の判決で「公務中の警察官に肖像権は無い」と認めたものはないそうです。さらに言えば、そもそも日本の法律で肖像権を規定した法律自体がないそうです。小瀬弘典弁護士の見解によれば、職務中の警察官であっても、「みだりに自己の容ぼう等を撮影されないということについて法律上保護されるべき人格的利益を有する」とのことです。

参考文献 http://www.bengo4.com/houmu/17/1267/b_127951/
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