アメリカの警察の武装





警察の装備 航空機編































































アメリカの警察の武装 




■ 公開日 2013/05/09 15:24:51  
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米国の警察官は警棒、けん銃、スタンガン、催涙ガスまで所持する。




LAPD ロサンゼルス警察 Police Officer 警察官 ポリスレプリカバッジ フルサイズ



アメリカの警察官はいつも、トンファーをくるくるさせているイメージがあります。えっ!ないですか?そうですか。トンファーとは、警棒に取っ手を付けたようなもので日本発祥の武具です。アメリカの警察ではポピュラーな打撃系の武器です。これで被疑者をいためつける姿も良く報道されているでしょう。また、アメリカの警察官はやたら長い懐中電灯を所持しています。マグライトと呼ばれるライトですが、これでぶん殴ることもあります。全米警察のうち、ロス市警でもこれまで全長の長いマグライトを各警察官に支給していましたが、警察官が被疑者をこのマグライトで殴りつける例が多発し、訴訟事案が多く起き、ロス暴動の一因にもなりました。マグライトは元々、このような目的で使用することを考慮されており、フル金属製のボディでした。ロス市警ではこの対策のため、現在では殴れないようにペリカン製のLED小型ライトに更新し「金属製懐中電灯」の使用は警察官に禁止の通達が出されました。ただ、この長いマグライトは法律では武器にあたらないため、警察官でなくても市民は誰でも購入や所持が可能です。

そして、アメリカの警察官の多くは、外勤のみならず内勤も、果ては非番時もけん銃(ハンドガン)による武装が義務になっています。たとえ直接、犯罪捜査にかかわる部署に勤務する警察官でなくとも、勤務中はけん銃を携帯することが規則になっています。日本で言えば、免許センターの警察官が銃を携行しているようなものでしょうか。さらに、各州警察によっては非番時であってもすべての警察官は必ず小型けん銃を秘匿携帯しなければならない規則がありますから、日本警察とは大違いです。米国警察で使用される主な拳銃は、やはり優秀なセールスマンがいるのか、安いという理由なのか、警察が大量購入するとさらに値引きしてくれるという理由からなのか、グロックが圧倒的に多くなっています。ほかには米軍採用で定評もあり、日本の警視庁捜査一課でも採用しているベレッタ92も90年代から定番です。最近では陸上自衛隊でも採用を検討しているSmithのM&Pを配備する警察も増えています。しかし、この銃の暴発事故が全米各地の警察で問題になっています。原因は銃ではなく警察官の不慣れな操作ですが、グロック導入時の暴発事故多発を連想させます。ニューヨーク市警ではグロックのほか、SIGなどの使用が許可されています。一方、グロックを一度は採用しながら「操作になれないと危ない」との理由で、前世代の拳銃に戻してしまう警察機関もあるようです。1986年発生のマイアミ武装強盗銃撃戦事件では、FBIの特別捜査官10人余りが二人の武装強盗と銃撃戦のうえ、犯人二人が射殺されたほか捜査官側も二人が殉職しましたが、この時FBI側の銃の威力不足が議論となりました。同事件では内偵を続けていたFBIが犯人を発見し、包囲したところ犯人側が、フルオートライフルやショットガン、357マグナム・リボルバーで発砲。捜査官らは9ミリのオートと38口径リボルバー、ショットガンで応戦したのですが、犯人は数発の弾丸を浴びつつも、激しく抵抗したのです。この事件を機に、FBIでは9ミリより10ミリ口径を選び現在は40SWを使用しています。
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アメリカの警察官は個人の好みの銃を使える?


「使える場合もある」とするのが適切でしょう。ただし、アメリカの警察といえど、制式拳銃が各州の警察機関ごとに決められているのは日本の警察同様です。全米警察何処でも前述したグロックやベレッタ、シグP226が圧倒的です。NYPDではG19、M5906、P226DAO(すべて自動拳銃)のいずれかの使用が認められていますが、6割以上の警官がG19を選んでいるそうなのです。米国警察の拳銃は80年代までは、38口径のリボルバーが主流でしたが、現在では9ミリ口径のセミオート(自動式)が主流になっています。ただ、50歳以上の警察官についてはリボルバーを使用できるという規定を持つNYPDや、内勤のみリボルバーを携帯できるLAPDなどの例もあります。また、非番時の拳銃についても、予め規定されたうちのモデルから選んで携行することが多く、それも自費購入が多いようです。このように、各警察機関によって細かな違いがありますので、統一的な見解を出すことは難しいでしょう。ただ、映画「ダーティーハリー」のように.44マグナムのようなオーバーキルの拳銃を使うことを許されている警察というのは皆無でしょう。なお「.357マグナム」であれば、多くの警察で広く普及しています。


小銃や散弾銃など


特殊部隊SWATにおける、自動小銃の配備は無論のこと、さらには一般警察官が乗務するパトカーにショットガンもしくはMP5と呼ばれる9ミリ口径の軍用サブマシンガン(短機関銃)、M4と呼ばれる公用ライフル銃がロックつきで搭載されています。一部警察では白バイにも自動小銃が搭載される始末です。


銃以外の武器


アメリカの警察というと、すぐにけん銃を発砲するイメージがあります。実際そうですが、電流を流して容疑者をしびれさせるおなじみのスタンガンや、ペッパースプレーの催涙ガス、火薬の力で電撃針を飛ばし容疑者の皮膚に差し込んで電流を流すテイザー銃や、さらには催涙コショウを詰めた模擬弾をCO2で発射するガス銃なども装備しています。これらに共通するのはすべて非致死性の武器であるということです。




ギャングから押収した武器を警察用に転用

LAPDなど一部の警察では犯罪者から押収した違法な武器を改修し、警察の装備品として再利用しています。これもまた日本じゃ無理なブッ飛んだ制度ですが、犯罪者が使っていた銃を使う警察官・・士気の問題はわかりませんが、予算的にはこれほど美味しいものはありません。なお、日本警察では押収した違法な銃器は証拠期限が切れれば、鉄くず扱いで溶鉱炉へ送られて処理されます。

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