パトカーに高級車はある？　

---

■ 公開日 2013/05/09 15:24:51

スポンサード リンク

ベンツやポルシェなど高級スポーツカーや外車もパトカーになっていた

かつて警察ではポルシェの白黒パトカーや、ホンダのNSXという高級スポーツカーを高速隊の白黒パトカーとして配備していました。NSXはホンダが誇る、最高級スポーツカーで、市販価格は当時で800万円以上でした。また、昨今はフェアレディZ・バージョンNISMOも配備されています。ええっ？こんな高級スポーツカーを警察が購入したの？いいえ、実はこのNSXやニスモ、警察が自ら購入したものではなくメーカーから寄贈だったそうです。そう、実はパトカーは寄贈モノも意外とあるのです。

こういった寄贈車両は地元ディーラーなどのほか、医者や社長など、地元の金持や有力者からの寄贈だったそうです。もちろんNSXには二人しか乗れませんから、違反者を助手席に乗せてキップをき切る間は、もう一人の警察官は外で見張りだったそうです。ほかにも高速隊では日産スカイラインGTRや三菱GTOなどもありましたが、どうもこれらのスポーツカーは減り、ほとんどが田舎の土建屋臭いクラウンになってしまったようです。しかし、現在でも一部ではスポーツカーをパトカーとして使っており、警視庁高速道路交通警察隊ではRX-8のパトカーもあります。また、愛知県警察高速隊（高速道路交通警察隊）では中期型ＧＴＯのMRが2014年でもイベント時の客寄せパンダとして現役。



中にはこんな変り種交通覆面も。1970年代当時のフェアレディＺの覆面です。いやいや、西部警察じゃなくて。RAI'Sシリーズは実在する警察車両のミニチュアをリリースしてきたシリーズで警察マニアに定評があるシリーズです。このフェアレディＺの交通覆面は、赤色回転灯の代わりにボンネットのサイド付近に隠された赤色灯がせりあがってくるという驚きの機構がウリ。す、すごいニダ。

外車のパトカーってあるの？

日本の警察も外車のパトカーを過去結構配備していましたが、現在ではめっきり減ってさみしい限りです。トヨタのキャバリエを外車とするならば（ＧＭです）、捜査用覆面としてその大量配備は田中美佐子刑事の愛車と併せて衝撃的でしたね。新潟県警察と奈良県警察にはかつてポルシェ911という有名スポーツカーの交通用パトカーが配備されていました。

ベンツの覆面パトカー

単に「ベンツの覆面パトカー」といった場合、そう珍しいものでもありません。SPの警護用に黒塗りベンツの警護車が配備されていますから。ところが交通取り締まり用の覆面ベンツといった場合、ちょっと珍しい存在です。こちらは黒塗りではなく、もう少し明るい色だったそうで、バブル時代に高速道路でよく取り締まりに従事していたそうですが、一般人からは「その筋に煽られたかと思った」と評判が悪かったそうです。とくに大阪府警のベンツはヤクザのベンツより恐れられていました。筆者が95年11月17日付けの読売新聞を読んだところ、高級車の交通用覆面パトカーは意外と多くの県警で採用されていました。千葉県警ではBMW、新潟県警はポルシェ等々。ちなみにこの「ベンツの覆面パトカー」、寄贈された車両なんです。茨城県警察に3200CCのベンツを寄贈したのは志村さん（当時65歳）で志村さんはこれまでにもバスを寄贈するなどしているそうです。ちなみに志村さんは医者です。

スポンサード リンク