鉄道警察隊




警察の装備 航空機編

鉄道警察隊 




■ 公開日 2013/05/09 15:24:51  
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旧・国鉄の鉄道公安職員を始祖とする鉄道警察隊


鉄道公安官と呼ばれた男たち―スリ、キセルと戦った“国鉄のお巡りさん” (交通新聞社新書)

鉄道公安官と呼ばれた男たち―スリ、キセルと戦った“国鉄のお巡りさん” (交通新聞社新書)
4330230119 | 濱田 研吾 | 交通新聞社 | ¥ 864 | 2011-08

JRの前身組織である国鉄では独自の警察職員を有し、駅や列車内でのみ、警察活動を遂行していました。これが鉄道公安と呼ばれた組織で、所属する職員は鉄道公安職員と呼ばれました。司法警察職員として、けん銃の携帯と使用権限も付されておりましたが、その権限の及ぶ場所は国有鉄道の敷地内のみと規定されていました。もっとも、狭い列車内や混雑する駅構内では銃の携帯は現実的ではなく、もっぱら特殊警棒での武装でした。しかし、国鉄の列車で現金輸送をする場合には1号警備として銃を携帯して警備にあたっていました。


1987年になって国鉄が民営のJRとされたため、国鉄の中の警察も幕を閉じタカのように見えましたが、今度は警察の中で鉄道警察隊が発足し、多くの鉄道公安職員が警察官の特別中途採用試験を経て警察に所属を移りました。しかし、鉄道警察隊員ではなく、通常の警察官の区分で採用が行われたため、人によっては航空隊へ移ったりなど数奇な人生を歩んだ元公安職員もいます。鉄道公安官と呼ばれた男たちによれば、当時、警察と鉄道公安との棲み分けはできており、犬猿の仲どころか、お互いに友好的だったそうです。この点で言えば厚生労働省の麻薬取締官と警察の組織犯罪対策部とが同じ事件を追っていてバッティングしちゃったりする例とは違いますよね。なお唯一、沖縄県警では鉄道の規模が小さいことから鉄道警察隊といった部隊を編成していません。

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