超厳しい警察学校！　

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■ 公開日 2013/05/09 15:24:51

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警察学校での成績はその後の警察官人生を決める！

警察官採用試験に最終合格して採用候補者名簿に掲載されると、欠員が出るたびに成績順に上から採用され、正式に警察官として任命されます。警察官は採用された当日から法律上の身分は正式な警察官となります。そして、警察官としての教育を受けるために警察学校へと入校しなければなりません。また、警察事務職員も入校義務があります。

無論、警察官として採用された者は警察官として毎月の給料が支払われますし、警察学校は授業料などありません。警察学校の厳しさは自衛隊や消防、海上保安庁と比べても抜きん出ており、厳しさに耐え切れなくなり脱警する若者も多数います。内情を暴露してしまえば受験者が集まりませんから、警察学校の厳しさは各都道府県警察の公式ホームページ上では、なかなか見えてきませんが、あまりの厳しさに退職を余儀なくされたとして元学生から訴訟を起こされる場合もあります。入校すると全寮制高校の野球部や、苦行僧の精神修業のような、まさにチワースの世界が待っています。こんな世界ですから、文化部出身者やニートのような「ちょっと警察官でも受けてみようかなｗ」なんて体育会系耐性が無い人が、何かの手違いで採用されたとしても脱落してゆく・・というのが常のようです。そして警察学校の成績は警察官でいる間中、付きまといます。そんな警察学校を舞台にした作品「教場」が話題沸騰。「現職警察官が読むと、作者に○○が沸く」とまでレビューに書かれていました。

警察学校の主な教育

警察官として任命された者が警察学校に入校すると、まず初任科という過程で警察官としての素養教育が始まります。主なものは、座学、体育、武道、射撃です。座学では警察官の基本業務である教養、法律などを学びます。この過程で、デジタル警察無線とレーダー速度測定装置などを扱う国家資格である陸上特殊無線技士を取得します。一方、思想教育も大事で、特別な教育をされます。やはり体力を使う警察官の資質を養うメインの授業は実技。体育では剣道、柔道、逮捕術が徹底的に教え込まれ、卒業前にはほぼ全員が初段をとれています。基本的に強制的な訓練メニューは授業中にやりますが、柔道、剣道、逮捕術、体育の4つは必修です。その他にも授業後の自主トレと称して、半ば強制的なメニューでランニングなどの走り込みトレーニングがあります。警察学校を卒業後に、また入りなおして教育を受ける初任総合科もあります。このように教育を受けて一人前の警察官となると、もう組織の駒としての素質が身につきます。なお入校して三週間は外出が禁止されます。警察学校も中学校やブラック、飲食店と同様、なかなかキツそうです。

警察学校入校前にやっておくべきことは？

普通自動車免許または普通自動二輪免許の取得です。神奈川県警察などをはじめとして、ほとんどの警察学校では在学中、授業の中でこれらの免許は取れません。ただ、休日を利用して自動車教習所に通って取るのは自由です。しかし、本来の勉強や楽しい休日を削ることになります。

警察学校入校中にクビになる例がある？

場合によっては警察学校在校中に解雇になってしまうこともあります。例としては、北海道警察が警察官として採用した男が、かつて他県で犯罪を犯して、逮捕歴のある人間だったのです。道警は大慌てでこの男をサツコウ在学中に解雇。これ、ニート、引きこもり、学生運動崩れでも高度経済成長期の大量採用のドサクサに紛れて警察官になれた昭和の時代や、江戸時代の岡っ引きの話ではなく、レッキとした平成に入ってからの話です。犯罪者は公務員に採用されないのは、やはり警察も同様です。

射撃訓練はどんなの？

警察学校の射撃訓練では、回転式の拳銃を使って紙のターゲットに射撃する訓練を行います。通常、入校中の学生のみならず、配属後の警察官も警察学校へ来て年に何度か射撃訓練を行います。射撃場の天井には誰があけたのか銃弾の穴の跡がついていることもあります。警察学校の射撃場は警察官だけでなく、刑務所の刑務官も射撃訓練に使っています。厚生労働省の麻薬取締官は「警察とは別の射撃訓練場」が用意されているので、使わないとのことです。なお、千葉県警など、一部の警察本部では新規に設置される警察署に最初から射撃場を署内に設ける場合も増えています。

研修

実際に交番勤務員として研修を受けます。一方でユニークな研修も。北海道警察警察学校では卒業の近い学生に対して札幌市内のスーパーで研修を行っています。店員として「いらっしゃいませ！」「ありがとうございました！」 と店頭で声を出すだけの楽な研修ですが、激しい運動で男性ホルモンビッキビキで角刈りでニキビ面で目の吊り上がったジョックとショートヘアの残念な女の子が、店先で野太い声を出しているのですから、客もドンビキですよね。

卒配後の進路

このように厳しい訓練に耐えて警察学校を卒業し、晴れて新米警察官となって第一線配属になります。これを「卒配」と言って、都市圏の警察署へ配属され、見習い警察官として交番勤務からキャリアがスタートします。「将来は絶対に刑事になる」と明確な目標を持っている者は、交番勤務の時から猛烈に自転車泥棒検挙などノルマをガッツリ稼いで検挙実績つくりに邁進します。これによって上司の目に留まり、刑事任用試験の受験者として推薦してもらうチャンスが巡ってきますが、刑事になりたい警察官はとても多く、年に一回の受験チャンスを逃せば、来年は自分より優秀な後輩が推薦されるなどして、ほとんど夢敗れて他の職種になります。

管区警察学校と警察大学校

なお、警察学校のほかに、警察庁の付属機関で全国の都道府県警察から選抜された幹部警察官や警察庁採用のキャリア警察官を教育する警察大学校という施設もあります。稲葉元警部の著書の中には警察大学校の話もあり、「1000億円の税金を使って作られた」ことや、「警察大学校の中に居酒屋まで入っている」と書かれており、オドロキです。また、管区警察局の機関のひとつで、専門実務の運用に関する教育を行う管区警察学校もあります。

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