SAT-特殊急襲部隊



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警察の装備 航空機編































































SAT-特殊急襲部隊 




■ 公開日 2013/05/09 15:24:51  
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1996年に正式編成され、2002年サッカーワールドカップ開催寸前にテロ抑止目的ではじめて姿を見せた特殊部隊SATとは

8都道府県警察(北海道・警視庁・千葉・神奈川・愛知・大阪・福岡・沖縄)に設置されている日本警察の対テロ特殊部隊、正式名称「Special Assault Team」……SAT。総勢約300名の隊員で編成されたSATには、一般警察官では扱う事の許されない"特殊銃"であるサブマシンガン自動小銃狙撃用ライフルなどが配備され、さらに専用の防弾ヘリコプター等の機動的な展開手段を持っており、ハイジャックや重要施設占拠事案等の重大テロ事件に対応します。SATは1996年の正式編成以来、長らく高い機密レベルにあり、その姿は2002年まで一切公開されませんでした。

警視庁・特殊部隊の真実―特殊急襲部隊SAT(Special Assault Team)
警視庁・特殊部隊の真実
特殊急襲部隊SAT(Special Assault Team)
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1977年、警察庁は同年9月に発生したダッカ日航機ハイジャック事件を理由に警視庁機動隊及び、大阪府警機動隊の中にテロやハイジャック事件の対応にあたる特殊部隊を編成しました。この部隊は警視庁では特科中隊と呼ばれ、大阪府警では零中隊と呼ばれていました。その後、警視庁の特科中隊は Special Armed Policeを略してSAPと名乗りましたが、これらの部隊が現在のSATの前身部隊です。そして96年、いくつかの警察本部の特殊部隊にはSATという正式名称が与えられ、正式編成されました。







SATはどこで訓練しているのか?

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アメリカのSWATと違い、日本の警察特殊部隊では公開訓練を行うのは自衛隊や海保など他機関との合同訓練を除けば稀で、情報漏えいの防止からか、ほとんど公にされず秘匿されています。このため、断片的な情報しかありませんが、元SAT隊員などが著書を出版し、ファンタジーを装いながら内容を自ら公開していることも間々あるようです。それらによれば、全国の各都道府県警察では専用の訓練施設を持っており、北海道警察では千歳市柏台に北海道警察総合訓練センターを所有し、道警のSATはここで屋内突入訓練を行うほか、2010年に新設された長射程距離ライフル用の射撃訓練棟にて精密射撃の訓練も行っています。施設は厳重に管理され、バリでふさがれ監視カメラが見張ります。警察の施設を表記するものは一切なく、付近の住民でもこれが警察施設だとは知りません。一方、警視庁では機動隊の施設や自衛隊の施設において訓練を行います。


SATの銃、装備は?


SATの主装備たるメインアームはアメリカのSWAT同様、ドイツ製ヘッケラーアンドコッホ社製品のMP5機関けん銃です。サイドアームにはけん銃携行しますが、都道府県警察ごとにバラバラです。前身部隊であるSAP時代には、H&K P9Sの使用もあったようです。そして、2002年にSATの訓練動画が公開されると、各種専門誌などで装備品について深く議論が行われたほか、2ちゃんねるのサバゲー板にあった警察用拳銃のスレッドで「SATが使ってるのはUSPではなくUSPコンパクトだ!」と言って、ブロックノイズまみれのニュース動画のスクショ(YOUTUBEはなかったもんね・・・)を貼り付けてスライドの長さが違うだのと、ファンタジックに力説する人も出てきたり、警視庁SAT隊員がMP5からレッグホルスターの拳銃にスイッチングする機敏な動作に対しては「動きが早すぎる!ビデオを早回しして小細工してるんだ!」とまで言い出す人がいたり、SATの装備を巡る議論は混迷を深めました。以下は銃器以外の装備です。
バッティングラム
家屋突入の際、ドアを破壊するための大型"ハンマー"。隊員がこれをぶつけてドアを叩き壊します。米国警察でもスタンダードなアイテムですが、米国SWATはショットガンでドアの蝶番を壊して突入することもポピュラーです。商品画像は参考。
5.11 ミニ・ラム

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タイラップ
化学素材製の簡易手錠。軽く、かさばらず多人数のテロリストを逮捕する際に有用。一般の警察官は金属製の手錠を携行するのですが、特殊部隊では金属製の手錠をいくつも携帯するのは現実的ではありません。
小型盾/大型盾
透明で視認性の良い防弾です。片手で扱えるほど軽量。一方、大型盾は重いものの圧倒的な防御力を誇ります。

特殊閃光弾
フラッシュバン。製造は防衛装備品大手の豊和工業。破裂すると恐ろしい爆音と閃光が。突入の前に屋内に投げ込んで犯人をびっくりさせて、なんだかわからないうちに引導を渡す手はずになっています。怖い。

防弾ヘルメット BH2B
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SATになるには?


SATは、ほとんど機動隊員の中から選抜されます。SATは「治安の最後の砦」と警察が自称していますので、体育会系のイジメ耐性があって、武道や射撃に秀でているのはもちろんのこと、なおかつ数学やバケガク、語学といった知能レベルも要求され、まさに文武両道の男性のみがなれるそうですから、マンガやテレビドラマに影響されたくらいではかなり難しいでしょう。また、『最新日本の対テロ特殊部隊 著者: 菊池雅之、柿谷哲也』によれば、メガネ着用者はSATに選抜されないとされます。なお、漫画と違って女性のSAT隊員はいません(いたりして)。


SATとSITはどう違う?


警察にはSATのほかにSITと呼ばれる刑事部に所属する特殊班も編成されているのは、昨今のドラマでもおなじみですよね。SITの武装はベレッタM92や単発仕様のMP5、それにフラバンなど。SATをリタイアした隊員がSITに所属することもあるようです。ということは、SATは1軍でSITは2軍、つまりSITはサテライトチームという事?そんな単純なものでもないようで、『産経新聞』2007年5月29日の報道によれば、刑事部のSITは最後まで粘り強く、誰も死なないようにネゴって、事件解決に導くという行動方針がとられているそうです。また同じくSATも、事態を鎮圧し、被疑者の検挙を目的とする部隊であると、警察庁は自ら指針を公表しています。その一方で、公開された訓練動画の中のSAT隊員は標的のアタマに全弾命中させていました。ヒェ・・・。

SATをサポートする「SATサポートスタッフ」なる部隊も新編成


警察庁は愛知県警察のSAT隊員の戦死を受けて、SATにアドバイザリを行う後方支援班、その名もSATサポートスタッフ・・・通称「3S(スリ―エス)」を発足させています。マスコミ発表などを鑑みるに、3Sは警視庁や大阪府警のSAT隊員OBや現役隊員などで編成されており、SATが出動するような事件が発生すると、2名程度が警察庁からジェットヘリなどで現地に駆け付け、現地の警察本部のSATに助言をしたり、刑事部との調整や警察庁との連絡などの活動を行うものと見られています。


SATが出動した事件


過去多くの場合は、SATが出動しても機動隊のオブザーバー的な立場をとってきており、自ら突入することは無いことが多かったのですが、最近はSATも出動すると、普通にMP5を構えて、現場に展開し犯人捜索など実戦を行うこともあります。昨今は佐世保のスポーツクラブで二人の男女が射殺された"佐世保ショットガン乱射射殺事件"における出動が記憶に新しいかもしれません。犯人は身長180センチの大男で、迷彩服の上にタクティカルベストを着用し、ベレッタAL391ショットガンで武装して佐世保にある「ルネサンス佐世保」というスポーツ施設に車で乗り付け、友人の男性や一方的に恋愛感情を抱いていたとされる女性インストラクターを射殺するという凶行に及びました。長崎県警察は緊急配備を行い、県警が銃器対策部隊を、さらに福岡県警察が応援を受けてSATを出動させました。男はキリスト教の教会へ逃げ、小型警備車で駆けつけた福岡県警察SATが周囲をMP5構えて索敵していたところショットガンの発砲音が聞こえたので探すと、犯人は教会の敷地内で自決していたというハートワークというか悪の教典みたいな事件です。また、愛知県警長久手町立てこもり事件では愛知県警察のSAT隊員が防弾チョッキの隙間を狙われて射殺されるという凶悪な犯行で殉職しています。

SATを描いた作品


SATを描いた娯楽作品を実際の事件を交えてご紹介いたします。1994年に日本出版社から出版された『オメガ7―自衛隊特殊コマンド部隊 (創生編) 』という作品では、大阪府警SATの前身部隊である"大阪の零中隊"についての言及が早くもあり、"同部隊が使用する銃"としてMP5が登場。当時から日本警察の特殊部隊でもMP5の使用が噂されていましたが、この時点ではまだ「特殊急襲部隊SAT」は編成されておらず、SATの名称も世の中にありませんでした。95年、函館空港ハイジャック事件が発生すると、東京の警視庁から、特殊部隊SAPが自衛隊の大型輸送機で秘密裏に函館近郊の八雲飛行場に降り立ち、道警の顔を立てるため道警機動隊のバックアップと言う形で裏方に徹し、突入に協力を行っています。かくしてSAPは96年、SATとして制式編成されました。そして97年、在ペルー日本大使館人質占拠事件が発生しましたが、この時「外国とはいえ、日本の公館敷地なのだから日本の警察や自衛隊が救出に行くべきではないのか」とか、「そもそも日本にそんな対テロ部隊があるのか」とか、「あるわよ」という議論を、マスコミが連日行う中、秘密裏にSATが国内において、大使公邸に見立てた施設で突入訓練を行いました。結局、この事件はペルー軍特殊部隊の突入により解決しましたが、その直後あたりに発表された、もりやてつみ氏の「テロルの咆哮」にSATが登場します。「新婚のSAT隊員が殉職」するという、重いテーマです。SAT隊員は一般的に指揮官を除いて独身者で構成されているとの事ですが、それが入隊の絶対条件ではないとの説もあります。「テロルの咆哮」では、SAT隊員がMP5SD6にP220(ミネベア製?)を装備し、ヘルメットに直付けの単眼鏡のようなものを装備していたのが印象的でした。当時、まだSATの装備品は一般公開されることもなく、マスコミやミリオタ雑誌でも推測の域を出ていないものでした。その後、2002年になると、ワールドカップ開催前のテロ抑止目的で、警察庁が警視庁SATの訓練映像を公開。ここでようやく、"日本警察の最後の切り札"が一般に認知される運びとなりました。その後、元警察官が考証協力した「踊る」などでボチボチ、SATの存在が描かれ、徐々に世間に知れ渡り、メディコムトイのSATフィギュアなんかも発売されました。一方でSATに関してはフィクション作品で誇張される場合が多いようです。「SATは犯人射殺を目的とした部隊で、逮捕は行わない・・・つまりSATが出てきたってことは俺たちは・・・」なーんて事を言い、勝手に悪い人たちがガクガクブルブル震えていた「公権力横領捜査官 中坊林太郎」という漫画もありました。一方、映画では2002年に公開された「宣戦布告」にてSATが登場。結局、北の工作員によって2名のSAT隊員が殺害され作戦続行が不能に。自衛隊出動への布石として警察官が犠牲になるしかない・・という現行法上の不備を描いた作品でした。へえ。SATを描いている作品って意外と多いんだね!

SATを巡るお粗末な事件


まずは、SATが無職に騙られるという迷惑な詐欺事件。2014年8月、東京都内の飲み屋で男が女性に「自分は愛知県警察特殊部隊SAT隊員だ」とウソを言い、女性から70万円をだまし取るという事件が発生しました。逮捕された男は「愛知から機密書類を霞ヶ関に持ってきた」とか「シリアに任務で行く予定だったが、警視庁の部隊が行くことになったので自分は東京に残ることになった。滞在費を貸してほしい」とかデタラメを言いまくり、すっかり信じ込んだ女性はお金を渡してしまったとのこと。女性側も警察官、それも精鋭のSAT隊員ゲットのチャンスを焦るあまり、騙されたのでしょうが、警察手帳を見せてほしいと一応確認はしたそうです。それに対して男は「自分はSAT隊員だから警察手帳を持ってない」とほらを吹き、女性側は信じたようです。現実のSAT隊員は自分がSAT隊員であることは、たとえ家族であっても、公言はできない内規になっています。実際、愛知長久手町立てこもり発砲事件において、SAT隊員が死亡した際に隊員の両親は「息子が殉職するまで、SAT隊員であることを知らなかった」と報道されています。しかし、よりによってその愛知県警察のSATを騙るとは、当の愛知県警SATもカンカンでしょうね。一方、そのエリート警察官のはずのSATですが、ろくでもない不祥事を起こすこともあります。中高生の夢を壊すようなことはしてほしくないですよね。

警視庁SAT隊員、アイスクリーム万引き、即引退
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4332392.html

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