警察の銃器.1(けん銃編)




警察の装備 航空機編



警察の銃器.1(けん銃編) 




■ 公開日 2013/05/09 15:24:51  
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3種類の回転式けん銃と2種類の自動式けん銃が全国で主流です。



5点セット タナカ J-Police M37 Jポリス Ver2 2inch 拳銃 HW ガスガン ホルスター ランヤード
ニッポンのお巡りさんのけん銃たち

ニュースなどの報道や、専門誌の取材などで日本警察へ配備が確認されていることが明らかになっているけん銃をご紹介いたします。とりわけ、我々が街でよく見る地域部や交通部に所属する制服警察官の腰に吊られるけん銃といえば、リボルバー、つまり回転式けん銃が古くからの主流であり、現在も変わりがありません。これまで、ほぼ全国の警察官用拳銃としては長らく標準的であったニューナンブM60(ミネベア大森製作所製造)の老巧化により、多くの警察本部でS&WのM37エアウェイトに更新されています。次いで、2006年ごろからはM37の後継として同じメーカーのSAKURA(サクラ)が配備されるようになっており、この3種類の回転式拳銃が混在しながら全国の警察本部で配備されている状況です。さらに一部例外的に、制服警察官でも自動式けん銃を吊るす運用が行われており、80年代まではコルト・ガバメントを携行した交番のチャリマツがいた一方、現在では一部の空港の警備部隊などではP230を携行した制服警察官もいます。高知県警察では制服警察官がH&Kの最新ポリマーけん銃、P2000を吊っています。一方で私服警察官、いわゆる刑事も回転式が主流である一方、部署によってかなりモデルや口径に違いが出てきています。例えば、機動捜査隊では前述した小型のP230(32口径)。一方で暴力団対策を担う組織犯罪対策局(部)の捜査員には、より威力の強い9ミリ口径のM3913が配備されています。また、刑事というよりは特殊部隊の性質が強いSIT(ソウサイッカトクシュハン)の捜査員にはベレッタ92、さらに「日本警察の最後の切り札」であるSATではシグザウエルP226や、グロック19、USPなど多弾数のけん銃が配備されています。このように現在の日本警察では国産やアメリカ製のみならずドイツ、オーストリアなどなどの様々な国の銃を配備しています。無論、日本警察が直接、製造会社から買っているわけではなく、けん銃を輸入販売している商社を介しているわけです。日本の商社では伊藤忠商事や三井物産エアロスペース、JALUXなどがけん銃やMP5の輸入元になっています。ビジネスのおはなしですが、けん銃セールスの世界は、アメリカ本国の銃器メーカーはもちろん、輸入する日本の商社企業が日本警察の納入担当者側と複雑に絡み合って取引が行われています。アスペル東大卒の若きビジネスマン、ウーマンがグロックやベレッタなどを日本警察への売り込みに成功させるなど辣腕を発揮しており、私たちの知らない世界で絶対に負けられないビジネスの戦いがそこに事実として存在してます。これドラマ化したらそこらへんのくだらない刑事ドラマより面白いのではないでしょうか。ところで、「日本警察の銃は最初の一発目が空砲」という典型的な警察版都市伝説がありますが、そんな事実はありません。日本警察で配備する銃に使用される弾丸は「執行弾」と呼ばれ、口径や種類、そして威力も様々です。特別な弾丸としては航空機に搭乗する大阪府警と千葉県警の警察官は飛行機の機体に穴を開けないための「フランジブル弾」を装てんした拳銃を携帯しています。それでは、けん銃の種類、口径と弾丸の種別について迫ってみたいと思います。
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日本警察けん銃の基準抗であった回転式けん銃ニューナンブM60



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ニューナンブM60は新中央工業(現・ミネベア)によって開発された38口径、5連発のオーソドックスな回転式拳銃で、1960年に警察庁に採用され全国に配備されました。元になったモデルはアメリカS&W社のM36チーフスペシャルですが、完全なるコピーではなく、ニューナンブのほうが全体的に大きくなっています。その後、新中央工業はミネベアの特機部門に吸収合併されてミネベアが製造を担当しました。後年になるとグリップの変更など若干の改修を受けつつ、長らく警察用回転式拳銃として第一線で配備されましたが、今では老巧化から配備数も減り、予算の潤沢な警察本部ではじわじわと後継機種に第一線の座を奪われています。ただし、皇宮護衛官、海上保安官、刑務官、厚生労働省麻薬取締官では今もニューナンブM60が主力として配備されています。

レインボーラグーン 38スペシャル 空撃ちダミーカート 【6発セット】
ニューナンブは日本警察で最もポピュラーな38口径です。警察の法執行用の口径としては威力も十分で、殺傷能力も必要以上に強くないとされます。とは言え、トヨタ・ランドクルーザーの横っ腹なんぞ軽く撃ちぬいて男性被疑者の脇腹に当て、射殺できる能力を持っています(2006年に起きた堺市南区和田東の盗難車逃走事件)。日本警察で現在使用されているM37エアウェイト、M360Jサクラなどの回転式は、いずれも5連発で38口径の「サンパチ・スペシャル」という弾丸を使用します。



マルシン工業 6mmBBガスリボルバー ポリスリボルバー 2インチ ブラックABS Xカートリッジ仕様 ガスガン


ニューナンブには制服用の3インチ(77ミリ)長銃身タイプおよび、幹部(あるいは私服用とも)用の2.5インチ(51ミリ)モデルの2種があります。バレルの長さ、それによる重量の違い、厳密には命中精度にも相違があると思われます。当然、銃身長が違えばホルスターの大きさも異なります。余談ですが、新中央工業ではニューナンブの海外販売も視野に入れていたようで、ニューナンブ・サクラという競技用モデルも試作したことがあったようです。銃身長を伸ばし、アジャスタブル・サイト、木製のターゲット・グリップを装備したウルトラデラックス仕様ですが、当然、後年に採用されたM360Jサクラとは無関係です。
現行初期型警視庁制服用ニューナンブ3インチホルスター 【コレクション・撮影小道具】

警視庁制服用ニューナンブ3インチホルスター


"安全ゴム"という日本警察独特の暴発対策


日本警察ではトリガーの後ろにゴムをハメ込んでトリガーを物理的に動かないようにして、暴発を防止する対策をとっています。この手法はニューナンブM60に限らず、行われています。

"ニューナンブ"が登場する小説


ニューナンブ (講談社文庫)


近代日本警察の象徴、まさに"警察の顔"としてのニューナンブM60。そこには様々な悲哀と歴史があります。さて、そのようなニューナンブは警察小説でも多数登場し、物語を彩ってくれています。大沢在昌の『新宿鮫』では主人公の鮫島警部に敵対する犯人が、鮫島警部を監禁し、ニューナンブを取り上げて、チーフのコピー商品であるニューナンブを「コピーするならちゃんとコピーしろよ。できそこないだよ。このニューナンブってやつは」と貶しつける描写もありました。まさに鮫島警部も「俺に言われても・・・新中央工業に言ってくれや」と言う感じですが、クールに「だったら返せよ」とツッケンドン。また、題名にもなっている鳴海章の「ニューナンブ」では「アメリカ製の拳銃なんてイモだよ。ニューナンブこそ、ニッポンのお巡りさんの象徴だと思わないか。」という一文もあります。けん銃界のキザシみたいな扱い?

ニューナンブの後釜、スミス&ウェッソンM37"エアウェイト"


タナカ S&W M37 Airweight .38回転式けん銃 HW J-Police

M37はM36チーフスペシャルの後継モデルとして米国内では古くから販売されており、警察官や法執行官が予備や非番で携行する38口径のオーソドックスな5連発の回転式短銃として、一定の支持があります。重量が580グラムであったM36チーフスペシャルをアルミフレームに改修し、420グラムにまで軽量化。「エアウェイト」の名のとおり、材質変更と軽量化が最大の特徴です。とはいえ、弾倉はスチール。フレームの右側面にはSWのマークとエアウェイトの英文が白ヌキで入ります。アンクルマイクスのラバーグリップが標準装備され、もちろん、日警の証として強奪防止用のランヤードリング追加装備、管理番号の打刻がミネベアにより行われています。アメリカでは装弾数の多いグロックが市場に登場してからというもの、装弾数の少ないリボルバーは売れなくなり、苦戦しています。現在、北海道警察から沖縄県警察まで全国の警察で広く配備されており、ニューナンブのアトガマとなるべく、日本警察の主に制服警察官用拳銃としてスタンダードになりました。しかし、本製品もすでに調達終了しており後述のサクラに後継を譲っています。なお、エアウェイトの採用後は、警察用回転式拳銃のバレル長は2インチに統一されたようです。

スカンジウム合金をフレームに採用!警察の最新けん銃SAKURA

S&W M360J SAKURA 日本警察仕様 回転式けん銃 (モデルガン完成品)

S&W M360J SAKURA 日本警察仕様 回転式けん銃


2011年当時で約25000丁のサクラが全国の警察本部で配備されている。これは日本警察の拳銃の約1割になる。

日本警察と古くからの友人であるアメリカのスミス&ウェッソン社。同社が開発した次世代のリボルバーがM360。それを日本警察の求めでミネベアと共同開発し別注にしたモデルがM360J"SAKURA(サクラ)"です。サクラの前に採用されていた同社のM37が製造中止になったことから警察庁は新たなモデル候補を探し、やっぱり仲の良かったスミス&ウェッソン社を再選。そしてM37の改良モデルであるM360が候補になり、日本独自仕様のM360Jとして2006年から全国の警察本部で配備されました。M360はスカンジウム合金をフレームに採用し強化されています。また、何のためかわかりませんが、銃身サイドがフラットに平面化されています。ハンマーを小型化してハンマー落下、撃発時のショックを和らげ、ブレを軽減させることで集弾性を高めています。本家M360とサクラの見た目はあまり変わりませんが、グリップはフィンガーチャンネルが小指部分まである長めのものに換装されており、好みの分かれるところです。しかし、現場の警察官からは手に吸い付くようなグリップ感が良く握りやすいと評判とのこと。機構的にもより進化しており、キーによるロックシステムも搭載。カギをかければ引き金を引けず、安全に管理できます。グリップの真下には、これまでのニューナンブM60やM37同様にランヤードリングが付属しており、日本警察では通常、この部分にカールコードを連結して紛失や強奪を防いでいます。なお、私服警察官もカールコードを装着します。銃本体の製造はアメリカで、日本警察仕様となる、銃の左側面に「SAKURA」や管理番号の打刻、それに日本警察用グリップへの換装、ランヤードリングの装着など細かな改修は日本国内のミネベア社内で行われているようです。ニューナンブと同じく、警察も、S&W社もミネベア社も、本製品について詳しい仕様などを公表していないので不明な部分が多いのですが、M360とほぼ性能は変わらず、オーソドックスな回転式短銃と見られています。また、おそらくサクラの愛称はミネベア社側が付けたものではないでしょうか。アメリカ人にそんなセンスないでしょうし、警察庁にはなおさらそんな風流な役人がいると思えません。一方、耐久性と信頼性の高いけん銃のはずなのですが、2011年の毎日新聞社や時事通信社の報道によれば、2009年に全国の警察で銃内部や銃身の付け根にクラック(ヒビ)が入った銃が200丁も発見され警察庁に回収されるなど、欠陥製品だったことが判明しています。配備から数年でヒビが入るなど経年劣化によるものではないので何らかの欠陥を最初から抱えているのかもしれません。幸いなことに、射撃時における銃身破裂や分解、暴発事故などは起きておらず、手首が吹っ飛んだ警察官はいないとのことですが、警察官としてはあまり使いたくない拳銃かもしれません。警察庁ではスミス&ウェッソン社(あるいはミネベア社)に原因究明を申し入れましたが、その後の報道もなくどうなったかは不明です。軽くすればいいってもんじゃないやね。

クラックの典拠 時事通信社配信記事(リンク切れ)
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2011011300888

長らく、サクラのモデルガンは個人工房の受注生産を除けば、モデルアップされていませんでしたが、2014年末、やにわにタナカ社からサクラちゃんのモデルアップが発表され、ギョーカイは色めき立っています。日本の警察では制服用に、回転式短銃や自動式短銃を収めるための革製ホルスターが貸与されています。種別としては「ヒップホルスター」になります。右腰に装着した官給品フラップつき皮製ホルスターへ収納し、鉄芯入りのカールコードを拳銃のグリップ下部ランヤードリングに通しベルトに連結します。地域課の警察官などは黒革で、交通警察官は白革になります。80年代の中ごろまではホルスターにフラップ、つまりフタがついておらず、雨天で銃が錆びるとして嫌われました。フラップをはね上げただけでは、拳銃が落下しないように内側にもう一つ、ハンマー部分に引っ掛けるストラップがつけられており、二重の落下防止機能になっています。このような構造から、咄嗟の場合の素早い抜き撃ちや早撃ちなどはほぼ不可能です。現在、制服警察官の携行する拳銃はホルスターからチラリとグリップが見えますので、グリップで判別することができます。グリップがあずき色だとニューナンブ、グリップがうにうにっとしているとエアウェイト、グリップがうにうにっとしていて、且つ、ツノみたいなものがグリップ下部前面にあれば、このサクラちゃんです。ミネベアの中の人からアクセスがありましたが、何か記載に間違いございましたら、ご一報いただければ助かります。

中古 私服警察専用ショルダーホルスター ニューナンブ3インチ用
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S&W M3913 暴力団対策担当の刑事やSATで使用。

著作権法における画像引用元の明示
http://www.imfdb.org/wiki/Smith_%26_Wesson_3913

まーたスミスです。いくらもらってんだよ。スミス&ウェッソン社製品のセミ・オートマチック「M39」を基本とした第三世代オートがこのM3913です。M39は米国内の公的機関の採用をことごとく勝ち取った優秀な拳銃でしたが、その後はグロックの登場などに押され敗退し、S&W社製のオートはその後長く市場で苦戦を強いれらます。同社でも90年代、グロック人気にあやかって「シグマ」という同社初のポリマーフレーム・オートを発売してみたはいいものの、直後に当のグロック社から「御社の製品は弊社製品のコピーですよね。訴えます」と一喝され、本当に裁判沙汰に!結局、S&Wはグロック社に和解金として多額の金員を支払う羽目になり、不遇の時代を送ったこともあります。しかし、その不遇をばねに満を持して発表したM&Pが大ヒット。この製品は米国内の警察のみならず多くの公的機関で採用され、まさにS&Wの起死回生となりました。一方で、ライバルのコルト社は・・・。S&W社は、古くから全米警察や法執行機関向けに銃を製造販売しており、日本では警察へM3913のほか海上保安庁にもフルサイズの5906を納入していますし、自衛隊も同社の新けん銃(M&P)の評価試験のため、取得しています。S&W社にとって日本はもはや、商売上での大切なあり難いお得意様ではないでしょうか。

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さて、M3913は9ミリ口径で7連発のオートマチックけん銃です。
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9x19mmパラベラム弾、俗に9パラとも呼ばれますが、米国警察のみならず、警視庁でも配備するSIG SauerP226やベレッタ92グロック19などといったセミオートマチック拳銃のほとんどが、9ミリ口径を基本としています。威力は前述した45口径とほぼ同じですが、速度が速いため、人体を貫通しやすい点が特徴です。アメリカの場合ですが、近年では犯罪者が防弾チョッキを着用する例が相次いでおり、威力不足が指摘され、さらに強力な.40S&Wを使用する警察も増えているようです。これまで、自称リアル派の女性刑事が主題のテレビドラマではP230が主流でしたよね〜。そんな中、大酒飲みの糖尿病予備軍女性警察官を主題にした『アンフェア』では、ヒロインの篠原涼子扮する雪平夏美ちゃんがM3913を携行するのだ。しかも、他の刑事がタダのM3913を吊ってるのに対して、夏美ちゃんだけが、女性らしいフォルムの"レディスミス・バージョン"を携行するというプロップガン・アドバイザの細かな演出がココロニクイ。ただし、現実の日本警察ではレディを採用していません。威嚇力を高めたステンレス・シルバー仕上げのM3913は相手を服従させる効果もあるのか、制服警官、特殊部隊まで幅広く貸与される一方、4課とかマルボーと呼ばれた・・いわゆる組対の刑事にも配備されています。ピカピカのシルバー仕上げですので、大酒飲みの糖尿病予備軍美人刑事が持ってこそ映える銃ですが、13マークXや20アルファードのソーフクに乗った体育会系枠採用の雄臭い組対の刑事が、コレを持つ姿はチョット。私服警察官の拳銃携帯方法は、官給品皮製ホルスター(背負い式、腰装着式)に収納し、鉄芯入りのカールコードを拳銃のグリップ下部ランヤードリングに通しズボンのベルトに連結します。一方、機動捜査隊ではウェストポーチにけん銃を収納して携行することもあります。ドラマではホルスターに入れずにベルトの間に挟んだりして携行する描写が昔はありましたが、そんなことをすれば普通に落下して暴発しますし、トイレにも行けません。トイレと言えば、パトロール中にコンビニでトイレを借りてそのまま置き忘れるケースが後を絶ちません。ここ10年だけでも過去に広島、愛媛、栃木、北海道などなど各本部でけん銃の置き忘れが起きています。いずれも私服のいわゆる刑事です。そもそも制服は店のトイレを借りることは考えにくいのですけれども。


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Heckler & Koch USP ・・・SATが扱う高性能けん銃


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※画像はUSPコンパクト
H&KといえばサブマシンガンのMP5が世界中の特殊部隊や警察で広く普及しており、日本の警察や海保、海上自衛隊もこぞって導入済みです。そのH&Kが1993年に自動拳銃として開発したのが、警視庁や愛知県警察、神奈川県警察特殊急襲部隊SATで使用される大型のオートマチック拳銃『USP』。陸上自衛隊特殊部隊でも2004年からサイレンサーを装着させたUSPを使用しています。海上保安庁も使用していると一部ネット上で書かれていますが、それってUSO?USPは9mmパラベラムをはじめ、より大口径の.40S&Wや.45ACPモデルなどといったバリエーションが用意され、ダブルカラム仕様の弾倉は、9mmパラでは15発、.40S&Wでも13発を装填できる大容量です。これらのうちのいずれかを日本警察で採用していますが、詳しい口径まではわかりません。ITI社製M2が装備されており、突入時に犯人の目をくらませたりします。作動方式は一般的なショートリコイル方式のティルトバレル、機構はダブルアクション方式。Glockがもたらしたポリマーフレームブームに便乗し、ポリマーフレームを採用しています。アメリカ軍ではUSPを採用していませんが、USPを発展させたH&KMARK23(MK23 MOD0)という大型拳銃をアメリカ特殊作戦軍(U.S.SOCOM)で使用しています。

H&K P2000・・・安全かつ即射撃できるのが好まれSPと高知県警察に配備



そしてそのUSPを改良発展させたのがコチラのP2000。最近テレビ番組のSP特集で画面に大写しになったり、SPを主題にした映画でも活躍が見られる日本警察の最新けん銃です。2010年5月6日に日本テレビ系ニュース番組内の特集である「密着!警視庁SP要人警護の舞台裏」において、警視庁警備部警護員(いわゆるSP、セキュリティポリス)がP2000の実弾を使用した訓練映像が放映されました。USP同様にポリマー製フレームですが、ダブルアクションオンリーのメカニズムで、「CombatDefence Action(CDA)」というシングルアクションのように引きシロの少ない軽い引き金の動きで発射できるのが特徴です。グリップ後部のバックストラップの大きさを変更することが可能で、射手にあわせてより良いグリッピングを実現することが可能になっています。紛失防止の「けん銃吊り紐」が大好きな日警用として、ランヤード(現在ではカールコード)装着のためのリングが追加装備されています。現在のところ、警視庁以外では高知県警察でも配備されています。


シグ・ザウエルP230・・・私を女子トイレに置き忘れるのはやめなさいね♪♪


【4点セット】 KSC P230JP HW ガスガン ホルスター ランヤード スペアマガジン 日本警察拳銃
KSC



P226でお馴染みのシグ・ザウエル製品でドイツ製の小型けん銃。1995年ごろから全国の警察本部で採用が始まり、交番の制服警察官、機動捜査隊SPなど幅広く使用しているほか、皇宮護衛官にも貸与が行われています。日本警察の採用モデルは口径.32ACP仕様で、マガジンに8発、チャンバーに一発の合計9発を装填できます。22口径と38口径の中間に位置するのが32口径です。また、過去に配備されていたブローニングM1910の口径も32口径です。もし、あなたが警察官だったとして、たった一人で秋葉原の路地裏にあるサトームセンの前で、強い殺意とダガーナイフを持った自暴自棄の殺人犯の男を追いつめて確保しようとしているその時、右手に構えているのがトヨタのランドクルーザーのどてっぱらを撃ち抜ける38スペシャルのサクラではなく、この.32ACPのP230だったら、ちょっぴり不安を感じるかもしれません。組織犯罪対策局で主に使われるのは9ミリ口径のM3913、さらに警視庁などのSITで配備されるベレッタM92も9ミリ。32ACPはそれらの威力の3分の1程度と言われていますから。それでも25口径よりはかなり強力で、警察の法執行拳銃用の弾丸としては諸外国でもポピュラーです。銃の大きさは皇宮警察やSPも使用していたワルサーPPK/sよりやや大きいものの、コンシールメント性は高くなっています。日本警察が使用するP230は、シグ社に特注で作らせたマニュアルセイフティとランヤードリングを追加で搭載した「日本警察仕様」なのです。「マニュアル警察」と呼ばれる日本警察においてはマニュアルセイフティのついた自動式けん銃が基本なんでしょうか?マニュアルセイフティの付いてない自動式は採用されない?いいえ。SATではマニュアルセイフティのないP226などを使用していますし、SPもマニュアルセイフティのないグロックけん銃やHKのP2000を使用しています・・。なお、もちろん、回転式拳銃にはマニュアルセイフティはありません。また、「P230JP」はエアガンの名称なので使わないほうがスマートですよ。海外では余剰になった一部の日本警察仕様P230の在庫分が一般市場にて民間販売されており、珍しい日本の警察特注品ということで海外のオークションでは高値が付く場合があります。

MGTS SIG P230 ポリスホルスター 8500

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シグ・ザウエルP226&P228 警視庁特殊部隊SATにて配備。


特殊急襲用けん銃 シグ・ザウエルP226


SIIS エアコッキングガン P226 STD 18歳以上用 サイレンサーアタッチメント付 No.A2


日本におけるシグの採用はまず自衛隊がP220を制式けん銃として行い、国内でライセンス生産されました。警察ではP220を採用しませんでしたが、90年代の前半に、より小型のP230というモデルを採用しました。その後、2002年になると特殊急襲部隊SATの訓練が報道に公開されましたが、そこに映っていたのは アメリカをはじめ世界各国の警察機関や、軍隊の特殊部隊で広く配備されているシグのP226でした。現在のところ、同モデルが使用されているのは特殊急襲部隊のみで、その他の部隊がこれを手に公の場に出てきたことはありません。P220では9発とやや少ない装弾数でしたが、P226では最大15発と大幅に増加しています(.40S&W弾モデルおよび.357SIG弾モデルの場合は12+1発)。マニュアルセフティを持たないSIG独特のセフティメカニズムはP226でも健在で、起こされたハンマーをより安全に落とす(解除する)ための、デコッキング・レバーを搭載しています。日本警察ではSATにて配備されており、また海上保安庁海上自衛隊特殊部隊でも配備しています。

P228・・・小型化された高性能オートの決定版



No12 シグP228 (10歳以上エアーHOPハンドガン)

P226同様にSATや海上保安庁で使用されています。P228はP226を小型軽量化したコンパクトモデルとして1989年にデビューしました。アメリカ軍ではM11として採用され、FBIでも採用されています。フルサイズのP226に比べスライドが短縮されたほか、グリップも低くなり全体的にコンシールメント性が高まっています。そのおかげでP226よりも装弾数が減少していますが、それでも最大で14発の装弾数を誇ります。現在はP229の口径9ミリバージョンが実質的な後継となり、P228の民間販売は終了しています。

グロック19


Stark Arms G19 ガスブローバック (Black)

警視庁SATでグロック19、警視庁SPがフルサイズのグロックを使用。衝撃!日本警察が半プラスチック製拳銃グロックの採用を公開した瞬間。2002年。サッカーワールドカップ開催を控え、国民がテロの不安を払しょくできない中、警視庁がはじめて一般公開したSATの訓練ビデオは社会に衝撃を与えました。真っ黒いヘルメットとバラクラバで身元を隠し、大声で「警察だー!」と叫びながらハイジャックされた旅客機の中になだれ込む黒ずくめの男たちは「警察の最後の切り札」SATという日本警察最強のエリート部隊でした。彼らの手に鈍く光る角ばった銃。それは、半プラスチックけん銃のグロックでした。それは日本の警視庁がグロックを配備しているという事実が公開された瞬間だったのです。す、すげえ・・・・。


KJ08 WORKS ガスブローバック GLOCK19 GBB HW BK ヘビーウエイト タクティカルシーンでも人気のグロック19
グロックはオーストリア(コアラのオーストラリアではありません)の銃器メーカーで、元々は、軍用ナイフなどを製造していた企業であり、専業の銃器メーカーではありませんでした。銃の生産開始は1980年以降と米国の主要銃器メーカーに比べるととても浅いものの、現在ではグロック製の銃はアメリカをはじめとして世界中の警察や軍隊で採用されています。グロックはポリマーフレームで軽量、革新的な機構とデザインであったので当初はだれも見向きもしませんでしたが、安いし軽いし多弾倉という事で次第に支持をされ、民間でのセールスは順調、今では全米の警察の半分以上がグロックを採用しています。それ以前にもポリマーフレームの拳銃は、HK社のVP70というモデルがありましたが、こちらは大コケしました。グロックけん銃はマニュアルセイフティや外部露出のハンマーがないため、スライドを引いて初弾を薬室に装てん後、発砲するに当たって実質的に操作するのは、トリガーだけという超シンプルスタイル。セイフティについてはトリガー自体にトリガーセイフティが組み込まれているため、指を軽くかけるだけでセイフティは解除されます。アメリカ国内では実に4000もの各州警察・法執行機関で採用されていますが、採用当初は暴発事故が相次いだため、グロック社では、ノーマルより重いトリガープルの 「ニューヨーク市警トリガーモデル」 もリリースしています。日本警察が採用したトリガープルは不明です。

日本警察に採用されたモデル 


【ARROW DYNAMIC(アローダイナミック)】 グロック19 ガスブローバック

前述した通り、日本の警察でも採用されていることが確認されていますが、確認されたのは警視庁のSATおよびSPのみで、そのほかのセクションでは確認されていません。グロックには各種モデルがあり、フルサイズのG17は同社のメインモデルで、9ミリ口径、17発の装弾数を誇ります。G17は2010年に行われたAPECに係る要人警護訓練にて公開され、警視庁ではSP向けにP2000と共に配備しています。また、同じく警視庁の特殊部隊SATがコンパクトサイズのG19を配備しています。公開された訓練映像でSATが突入時に、カールコードとフラッシュライトを装着したG19を構えていたのを確認しました。G17モデルに比べフレームもスライドも切り詰められているコンパクト・ガンですが、さらに小さいグロック26というモデルもあります(日本の採用は未確認)。なお、グロック社がYOUTUBEにて公開している公式動画では世界各国の警察の徽章が流れるように映し出されますが・・・ なんとそこには警視庁の徽章も!!このように、グロックが日本警察に採用されているのは、紛れもない事実です。


映画での誇張表現 


【実銃リアルサイズ!】DYTAC ユニホルスター GLOCK G17/19/22/23 BK★東京マルイ銀弾に対応(DY-HS01-BK)
古い映画ではどこぞの弁護士ばりにグロックを過度に神格化したりしていて、興味深い台詞が良く登場します。「こいつは空港の金属探知機で発見できない!こんな銃を使う連中は間違いなくプロだ!」 ・・・・。「ダイハード2」で主人公マクレーン刑事が、地元の警察署長にヒステリックに叫んだ場面は、グロックを一躍有名にしたと言われています。「ロード・オブ・ウォー」という映画でも上記のような台詞が登場します。しかし、フレームやマガジンはポリマーですが、スライドは金属ですので、金属探知機には引っかかります。ただ、グロック社は一部映画の表現がイメージ悪化を誘発するものだから許せないとして、ポリマーフレームにもきちんとエックス線スキャニングで映るように造影剤を入れました。一方余談ですが、追跡者という映画ではトミー・リー・ジョーンズ演じる連邦保安官の主人公が、グロック社がカネを払ったのではないかと言うくらい、グロックをベタ褒めしており「グロック以外は拳銃にあらず」とまで言い切ったうえで、部下の使う銀色のベレッタを「カマイルカ野郎の銃だ」とコキオロシテいます。また、昔『コンバット・バイブル―アメリカ陸軍教本完全図解マニュアル』で知られるモデルガン会社出身のイラストレーター兼漫画家が描いた漫画に、グロックを欠陥銃としていた描写がありました。教官に「握ってみろ」と言われてグロックを握った主人公が「あれ?なんか勝手に銃口が上を向きますね」と言っていました。また、グロックはなんとあの国民的児童アニメ「ドラえもん」の97年に公開された映画版にて前科百犯の「鬼熊」の携行銃として登場。マガジンを半分だけ引き抜いて弾丸数を確認したり、スライドを引いて初弾をチェンバーに送ったり、本当に子供向け映画?という感じの演出も。原作の漫画版ではP228だったのですが。


−ベレッタ・92バーテック−15連発の軍用けん銃だ!



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ベレッタ92FS-Vertecは、イタリアのベレッタ社が製造販売する公的機関向けの自動式高性能けん銃です。度重なる凶悪事件で出動する警視庁のSITが携行していたことで、日本警察もベレッタを配備していることが報道で明らかになりました。警視庁のほか、大阪、愛知、茨城、埼玉、神奈川の各警察の特殊捜査班でも配備が確認されています。東京MXテレビ公式チャンネルではニュース報道番組で警視庁SITの公開訓練を見ることができますが、その中で92FS-Vertecが大写しにされています。SIT(大阪府警ではMAAT)に配備されるこの92FSバーテックには、標準でフラッシュライトが装着されており、突入時や制圧時に犯人を目くらましで、ひるませることも想定しています。


東京MX公式チャンネルによるニュース配信


ベースモデルのベレッタM92FSとは?

1974年にイタリアのピエトロ・ベレッタ社が開発した自動式拳銃です。92FS-Vertecモデルではグリップがストレートタイプになり銃身長も短くされ、スマートな印象を受けますが、オリジナルモデルの92はグリップがナスビで、劣悪なデザインです。しかし、ナスビちゃんとは裏腹に非常に撃ちやすい拳銃のため、法執行機関や軍のみならず、民間でも世界中から支持があり、また85年にはアメリカ軍の制式拳銃として採用され、現在も多くの将校、下士官に支給されています。そのためハリウッド映画の登場回数も多く、ダイハードやリーサルウェポンなどの主役の警察官がこの15連発の軍用拳銃を携行します。77年には本モデルをベースにM93Rというマシンピストルも開発されています。M93Rは対テロ任務に就くイタリア国内の警察機関の要請を受けて制作されたもので、3発バースト射撃を可能とした拳銃です。日本国内の公的機関による「ベレッタ社製品」の採用は現在まで、警察がバーテックを配備するほかは、厚生労働省麻薬取締官用の拳銃としてM85が配備されている事が判明しています。もちろん皇宮警察はM93Rなんて(検閲)。


ダットサイトという超小型光学照準器をスライドに直付けしている。


SITではバーテックのスライド上部に、「より早〜く、より多〜く」事件を解決するため、ダットサイトという超小型光学照準器をスライドに直付けしているのも特徴です。朝日新聞には、X200、オプティマ2000(もしくはミニミルダット)を装着しているバーテックを持つSIT隊員の写真が掲載されていました。絶対に負けられない戦いに挑むけん銃、それがこのベレッタ・ダブルアクション。ヒェ〜っ、門田泰明ファン(笑)

ベレッタ90-Twoの配備も判明

SATマガジンの2015年3月号では、栃木県警察の銃器対策部隊がベレッタ90-Twoを配備していることを報じていました。模擬銃の可能性を指摘してはいますが、隊員それぞれのレッグホルスターにおさめられたその90-Twoは、現在配備されているバーテックけん銃の後継機種になるのではないかと同誌では推測しています。90-Twoはバーテックの15発に比べて2発多い、17発装弾が特徴。弾丸の口径ついては複数ありますが、日本の警察で採用されてる口径については不明です。作動方式はダブル・アクションでバーテック同様ですが、バリエーションは複数あり安全装置に関するその操作が各バージョンで一部異なります。また、バーテックと同様にレールが搭載されていますのでフロントにフラッシュライトを装着することが可能です。ただ、この90-Twoについてはアメリカ国内では明らかにセールスに失敗しており、世界的に見てもあまり売れ行きが良くなかったとも言われています。本国やアメリカのメーカー、日本の輸入代理業者、誰が日本の警察に対して売り込みを図ったのかわかりませんが、売れずに残った大量在庫品が売りつけられて、日本の警察がゴミをつかまされていたとしたら嫌ですよね・・。それにしても日本の警察がグロックやベレッタなどいろいろな種類のけん銃を採用しているなんてびっくりだねハンチョウ!もう海の向こうのハリウッド映画だけじゃないんだね!

警察官はけん銃の予備弾を持つの?


現在、制服、私服警察官共に予備の弾丸を携行していません。けん銃に装填されている弾丸が携行弾のすべてですから、携行弾数はサクラやエアウェイトなどの回転式の場合、5発です。ただし、昭和31年ごろまでは制服警官がベルトに予備弾納めを着用し、予備弾を携行していました。現在の特殊部隊(SITSATなど)においては、わざわざ多弾数のベレッタやグロックを採用するくらいですから、おそらくは5発以上装填されているのではないかと推測されます。

拳銃を持った警官が失踪すると犯罪!?警察官の場合、商売道具を所持したままバックレると、キツイお仕置きが待っているようです。


仕事が嫌になって逃げだしたくなることは、誰でも一度は思ったことコトがあるでしょう。とくに、単純作業の繰り返しだけの日々を送っていれば、「高校時代、DMMの動画ばかり見ずにもっと勉強すべきだった・・・」という後悔の念を抱くかもしれません。自称アットホームな職場です!みたいなブラック企業では従業員に逃げられることを警戒し、あらかじめ「辞めたら業務に支障が出る。お前の親に賠償請求するからな」と脅しをかけているそうです。ともかく、華やかで誰もが憧れる警察業界でも「バックレ」は実際にあるようで、拳銃を所持した公務中の警察官が失踪するニュースが、過去数回起きています。制服を着用し、腰のホルスターにけん銃、胸ポケットに警察手帳を入れたままパトロールに出て、そのまま失踪なんてことになれば、警察本部は大慌て。これが漫画の世界ならいつものことで、部長は涼しい顔でお茶を飲むだけですが、現実は違います。これが本人自らの意志による失踪なのか、それとも何者かに拉致されたのか・・警察としてはそのどちらも疑って捜査を始めなければなりません。すぐさま緊急配備が敷かれ、近隣の各県警にも協力が要請されます。拳銃を所持したまま自らの意志により失踪した場合は、銃刀法違反の加重所持(銃と弾を両方所持することでさらに罪が重くなる)になり逮捕されます。実際に逮捕された例が、2013年10月に勤務中、突然警視庁管内から失踪し、銃と警棒、警察手帳を持ったまま新幹線で宇都宮に行った24歳の警視庁警察官の場合です。警察官の場合、アルバイト感覚で商売道具を所持したままバックレると、キツイお仕置きが待っているようです。また、本人だけでなく、直属の上司も監督不行き届きで責めを負い、ボーナスの査定が下がるだけでなく昇進にも影響がありますから、とても涼しい顔をしてお茶など飲んでいられないものです。

一方、"拳銃を紛失"した場合でも懲戒免職にはならない

過失による拳銃紛失は、大きな不祥事ですが、警察庁通達の「懲戒処分の指針」によれば、けん銃を紛失しても懲戒免職処分にはなりません。ではどんな場合が懲戒免職になるのかと言うと「法令に反して拳銃を使用」した場合と「拳銃を暴発させ、人を死傷させた」場合です。つまり拳銃が絡んだ"事故"で懲戒免職になる場合は、悪意をもって部下に突きつけるなど拳銃で遊んだりした場合(銃刀法違反になります)や、悪意が無くても暴発で他人を死傷したりした場合(業務上過失致死傷などに)などです。このようなときは免職または停職になります。また、拳銃を持ったまま自発的に失踪するといった場合も懲戒免職になります。

参考サイト http://www.geocities.jp/zerokouchi/3-buki.htm
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