取調室と留置場にご案内！　

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■ 公開日 2013/05/09 15:24:51

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刑事たちの"ワザアリ取り調べ"と留置場の日々

警察署には留置場という檻があり、被疑者は逃亡を防ぐためにここへ留置されます。留置場は基本的に警察庁によって大まかな基準が決まっていますが、各県警、警察署によって細かな違いがあり一概には言えませんことをご了承ください。この留置場に入れられた人を「被留置者」と呼びます。隣には酔っ払いを保護する保護房があります。被留置者は朝6時半起床という規則正しい生活が待っています。通常、被留置者はこの留置場と取調室、あるいは事件現場、時折、検察庁や裁判所を往復する生活が待っています。衣服については逮捕時に着用していた服がそのまま部屋着になりますが、ベルトやひもなどが付随する場合は、それを取り除かれます。留置場に入れられると服装も、たいへんみすぼらしくなります。例えば警視庁麹町警察署では麹町署の備品を表す「麹」マークが胸に入った変なグレーのスウェットを着用させられます。

留置管理課とは？

警察署の中に設けられた留置場を管理しているのは留置管理課というセクションです。通常はここの看守係の警察官が、留置されている被疑者の身の回りの世話や、管理を行っています。逃走が起きないように厳重に管理することは基本ですが、突然の急病人を病院へ連れて行くこともあります。勤務は３交代制です。閑職に思われるかもしれませんが、静かな環境で昇進試験の勉強もできるそうなのでワリと人気職種とのこと。ただ、楽な仕事ではありません。とくに、覚せい剤や脱法ハーブ中毒者などは「シェシェッ！」という奇声を発しながら、シャーッと房内に放尿しますから、留置担当官は制服が異臭を放ち、畳を上げて掃除しなければなりませんから、臭いしもう大変。

面会などについて

留置場では家族、知人、弁護士の面会が許可されます。通常、受付窓口で面会申込書を提出すると面会ができますが、裁判所から接見禁止処分という命令を出された場合はこの限りではありません。なお、弁護士以外との面会時は犯罪に関するやり取りが行われないかチェックのため傍に警察官がいます。

留置場で出される檻メシは？

世の中には社会から追い出され、職もなくニートとならざるを得なくなった人たちが、わざと軽微な罪を犯して逮捕され、留置場や刑務所に収監され、国から無料でご飯を食べさせてもらうこともあると言います。では、被留置者の食事とはどんなんでしょう。檻の中の食事なので刑務所の食事のようなものかと考えている人も多いと思います。実は留置場では自分のお金で出前を取ることが可能です。留置場の場合、刑務所と違って無料の官給弁当のほかに私費で取れる自弁があります。それが自弁や外弁（そとべん）と呼ばれるもの。さらにはお菓子も購入が可能です。一方で、もちろんお金のない人のために無料で供される食事もあります。それが官弁です。 ある地方の食堂では365日、何十年間も一度も店を休まずに近くの警察署の留置場に留置されている被疑者のために弁当を作り続け、雨の日も風の日も警察へ配達に行ったとのことで警察署から感謝状が贈呈されたとのことです。ほかに自腹で買う自弁も可能です。食事の内容は警察署にもよりますが、カツ丼も買って食える場合があります。ただ、所持金の無い被疑者は官弁ばかりになりますね。官弁のメシは近所の食堂が契約して納入していますが、お正月など休みの場合は留置担当が、セブンイレブンにパンや弁当を買いに走ることもあります。しかし、官弁については一般的には刑務所や拘置所の食事よりも劣るようで、白米にお新香と昆布の佃煮というおかず。パン食の場合は食パン一枚にジャム、マーガリン。警察署によってはお茶が出たり、代わりにぬるま湯（白湯）が出てくることもありますが、コーヒーは無し。こんなのはまだいいほうで、メロンパンとみそ汁なんていう理解しがたい朝食が出る場合があります。なお、食事をほかの同室者に分け与えたりするのは禁止されています。逆もしかり。実際の留置場での官給弁当の例が警察庁公式サイトにて掲載されています。朝食の場合、ご飯、納豆、厚焼卵、がんもどき、佃煮、味噌汁、おしんこ等が出ます。お昼はご飯、コロッケ、カレー、野菜炒め、サラダ、おしんこ夕食ご飯、焼き魚（鮭）、シュウマイ、野菜味噌いため、オムレツ、うぐいす豆、おしんこなどが出るそうですから、結構豪華ですよね。

食事内容の典拠元　http://www.npa.go.jp/syokai/ryuchi/kyositu.html

これが警察の取り調べだ！

さて、逮捕されて連れ込まれる取り調べ室って一体どんなものなのでしょう。取調室には刑事、書記係り、被疑者の3名が入室します。警察の専門用語で取り調べを行う刑事は「調べ官」と言いますが、調べ官のテクニックはまさにスゴ技の連続です。取り調べはまず、被疑者の経歴、趣味、家族構成、出身地等々をすべて調べ上げて把握したうえで、顔の表情をつぶさに観察することが基本です。調べ官の矢継ぎ早の質問で被疑者は焦り、慟哭、様々な心の中の声が表情として出てきますから、それを目ざとく見つけた調べ官からは間髪を入れずツッコミが入ります。


「アンタ、頭おかしいんじゃないの。親の教育が悪いんだね。お前みたいの初めてだ」

被疑者に対する刑事の態度は当然キビしいのが実情です。とくに否認すると徹底的な怒鳴り散らしや恫喝が行われます。机や壁をドンドンと叩いて恫喝する、いわゆる壁ドン刑事。また、ファイルを机に思いっきり叩き付ける等々もあります。脅し文句は大阪府警の場合ですと、「お前の人生滅茶苦茶にしたるわ！」「お前の家族が便所に流した水の回数まで調べたるわ！」など被疑者に様々な恫喝が行われます。
　　　　　「県民のぉ皆様のご指摘と受け止めてぇーうわぁあああああ」と泣いても、許してくれません。

恫喝だけではない様々なスゴ技

現職の刑事は「ただ怒鳴って威嚇してビビりあがらせて吐かせるだけが刑事のワザじゃない」とも言います。あめとムチスタイルの様々な刑事の取り調べスタイルがあるようで、"アメ作戦"としては被疑者の趣味なんかについて尋ねて親近感を覚えさせ、被疑者のご機嫌を取ったり信頼を得るなどの工夫もあります。取り調べは頭を使う頭脳戦です。詐欺師にも劣らぬ刑事の頭脳はヒラメキがすごい！本当に高卒採用！？中には取調室で寝る刑事も。これは2014年2月22日に放映されたＴＢＳの番組で飛松五男さんと言う元刑事が証言したスゴ技ですが、容疑者の前で刑事が寝る作戦なんです。刑事に目の前で居眠りされてあきれた被疑者が「なんで寝てんだよ！」と言うと刑事は逆ギレし「てめえがしゃべらねえから寝るしかねえだろ！バカ野郎！おうこら！」と激昂。バカな被疑者は「あっそうか」と納得してしまい、その後は大抵スムースに取り調べに応じるんだとか。また、「田舎の母ちゃんが泣いてるぞ作戦」もあります。これは私が命名しました。上記の番組によれば多くの刑事が取り調べで使うこの手法、「お前、田舎のお母ちゃんが泣いてるぞ。本当のこと言いなさい」という安浦っぽく情に訴えかける単純な作戦ですが、単純なのに被疑者の自白率はすこぶる高いです。田舎のお母ちゃんがすでに他界している場合は「天国のお母ちゃんが泣いてるぞ」に変えればいいだけ。幅広く応用の効くテクニックで、これも刑事のスゴワザの一つと言えるでしょうね〜。一方、こんな刑事たちのワザアリ取り調べ（笑）は西欧諸国から見ると「中世並み」とまで揶揄されるほど原始的なんだそうです。ただ、警察の取り調べでは、その最中に警察官が被疑者を暴力で痛めつけるということは絶対にありません。暴力を伴った取り調べでの自供は一切認められませんからね〜。しかし、底辺飲食みたいに暴力ぎりぎりの線までイクのです。恫喝は当たりまえ、さらに壁ドン、机＆イス蹴りなどの威迫。

カツ丼について

ちなみにゲロったあとに容疑者が食う定番のカツドン。実はカツドンは自腹です。というのも警察が近年、厳しくした内規によって、取調室などで被疑者に食べ物やたばこなどを供与することができなくなったからなんですよね。以前は取り調べで自供したらカツドンが食える・・・なんてよく言われましたが。なお、留置場で留置されている間、自分の金で近所の食堂から出前が取れるので、それを警察署内で食うことは可能です。警察署によって注文できるメニューは決められているそうですが、かつどんもあるかもしれません。北海道警察滝川警察署様によると「取調べ室でカツ丼は出ないんですよ（苦笑）」とのこと。「ダンナさん、カツ丼は食べていいけどアンタのお金で食べなさいよ。ウチら出さないもん（笑）」ということでしょうね。

カツドン典拠元　http://ameblo.jp/unlimitedracing/archive-201401.html

逮捕後、取調べが終わるまでは留置場（代用刑事施設）に留置・勾留され、その後、検察官の起訴を受け裁判が始まり、刑が確定するまでの間は法務省所管の拘置所に収容されます。そして懲役刑が確定すると、刑務所へ投獄され受刑者という身分になり、ブラック企業みたいな、個性を埋没させた惨めでつまらない単純労働に従事する日々が待っています。怖すぎる。皆さんも犯罪者にはくれぐれもならないように!だめですぞっ！そして、犯罪も犯していないのに刑務所みたいなブラックで働く若者たち・・(´･ω･`)

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