警察のひき逃げ捜査




警察の装備 航空機編































































警察のひき逃げ捜査 




■ 公開日 2013/05/09 15:24:51  
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様々な物的証拠を採集し犯人を割り出す警察のひき逃げ捜査

2015年6月、北海道砂川市で許されざるひき逃げ事件が発生しました。上砂川町のワイルドスピードかぶれの2台の暴走車が、酒を飲んだうえで赤信号を無視して交差点に進入、軽自動車に衝突して一台がそのまま逃げたこの事件では、軽自動車側の家族4人が命を取られ、一人が意識不明の重体になりました。また、逃げた車は16歳の高校生を引きずりながら逃走したとみられています。この事件で逮捕された両被告は地元の砂川市近郊で日常的に飲酒して暴走を繰り返していたことも報道で明らかになりましたが、砂川市と上砂川町などを管轄する砂川警察署交通課には、事件前に二人の違法行為に関する通報は一件もなかったとNHKクローズアップ現代で報じていました。おまけに砂川警察署員も飲酒運転を平気でしている街です。さて、このようなひき逃げは、許されざる交通犯罪で刑罰も重いものです。警察では当然、地元警察署や警察本部の交通捜査課が地道な鑑識作業、目撃証言など証拠採集を行い犯人特定へ向け捜査を行います。このような活動は警察24時でも取り上げられる機会が多いようです。

「車当たり(しゃあたり)捜査」

交通捜査課の刑事たちの見せ場がこれです。目星をつけたひき逃げ車両の登録状況を確認、そして登録車両を一台一台、現地へ出向いてキズの痕跡を確認していくという地道かつ迅速さが要求される捜査です。被疑者が車を修理する前にガラをおさえることが必要ですからね。

「あれ・・?こいつ、身代わりじゃねえのかい」

刑事はあらゆる可能性を捨てないと言います。それは出頭してきた犯人が「身代わり」の可能性も考えられるからです。とくに運転手が飲酒の場合、第三者が身代わりで出頭する偽装工作もありますから、とくに警察では何度も同じ質問を繰り返して、出頭して来た者の供述の矛盾点を突いてきます。

近年厳しく改正された発覚逸脱罪で「逃げ得」を許さない

砂川の飲酒暴走ひき逃げ事件では、最初に被害者の車に追突した谷越容疑者は砂川市立病院へ搬送された時点で、病院が血液を採取しており、道警砂川署がそれを鑑定したところ、血液中から基準値を超えるアルコール成分が検出されています。ところが、谷越容疑者と一緒にレースをしてピックアップで被害者を引きずって死なせた古味容疑者はそのまま逃走し、翌日に砂川署へ出頭。彼はこの間に酒を抜き、飲酒運転の罪を免れようとしたとされており、厳しく追及されています。このように飲酒をして事故を起こしてその発覚を免れようとした者は『発覚免脱罪』という罪になります。砂川の事故(事件)ではこの行為が立証されれば、両容疑者の刑期がさらに上乗せされることになると見られています。


ひき逃げ被害に遭ってしまったら


さて、ひき逃げでは一般の交通事故と違い、相手は逃走し、身元もわかりませんから相手の保険会社からの支払いは事実上不可能です。では被害者の治療費などは誰がしてくれるのでしょう。市町村?警察?大丈夫。ひき逃げ被害者を救済するための「政府保障事業」という国の制度があります。万が一、ひき逃げ事件に遭った際は、すみやかに申請してください。

ポイント

○政府はひき逃げ被害者を救済してくれる
○補償額は自賠責保険に準じたもの
○補償費の支給には平均で3か月かかる
○ひき逃げ被害に遭ったら警察への届け出は必ず行う
○請求の窓口は全国の損保会社、JA共済など

参考サイト
http://www.ins-saison.co.jp/otona/compensate/fp/03.html

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