覆面パトカー解説(事件編)




警察の装備 航空機編































































覆面パトカー解説(事件編) 




■ 公開日 2013/05/09 15:24:51  
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パトカー解説書籍各種


事件1、威嚇しまくりのその男の正体は刑事だった




その男、刑事につき!

これは2001年に群馬県高崎市内で起きた事件。組員のような服装をした男が、乗用車の中から自転車(無灯火)の大学生に「おい、兄ちゃん。とまれ」と声をかけた。実はこの組員風、現職の刑事(デカ)。車は覆面パトカー(捜査車両)であった。刑事は警察手帳を提示しなかったため、大学生はこの警察官が反社会勢力であると誤認し、身の危険を感じてそのまま逃げた。覆面パトカーは赤色灯を点灯させず、サイレンも鳴らさずにその後を追ったが、大学生は直後に交通事故で死亡した。覆面パトカーに乗っていた組員風の刑事は救護措置を取らず、こちらも現場から即逃走。一種の驚愕事故?結果的にこの事故をめぐる裁判は遺族に警察(県)側が5000万円払うことで和解した。覆面パトカーとその乗員が組員に間違われるとは何とも言えない後味の悪い事件だが、なぜか一部勢力は、覆面パトカーみたいなルックスの車両を好むようで、リアにフルスモーク、トランクリッドにヤンチャボッコ立てたワックステカテカのセドリックに乗る者も多数。さすがに、D.A.D(笑)シール(笑)貼った覆面はいないと思うが、それにしても、キムチと焼肉で体を大きくして柔道で耳の潰れた大男(しかも本職のような身なり)に「おい、兄ちゃん。止まれ」なんて声をかけられたら、被害者の大学生でなくとも、誰でも全力で逃げますよね。

http://response.jp/article/2002/04/01/16059.html


事件2、自分の車を偽覆面にして威嚇した現職警察官



こちらは現職の愛知県警察官が、自家用車を勝手に覆面パトカー仕様にして、通勤中に勝手に交通取締りを行っていたという、不可解な事案です。交通取り締まりとは名ばかりで、要するに「相手の運転が気に食わない」からサイレン鳴らして威嚇因縁つけたのが実際のようです。挙句、催涙スプレーで脅して逮捕。さらに家宅捜索で実銃と偽札発見という信じがたい事件です。この警察官は愛知県警運転免許課の元巡査部長の遠藤(50さい)。遠藤は2007年にフランスの日本大使館へ出向するという信じがたいエリートだったのですが、県警運転免許センターに配置換えになってしまったのです。とはいえ、遠藤は県警の交通セクションに勤務する警察官なのだから交通法規のプロ。法律の抜けアナも知っていた可能性はないのでしょうか。遠藤は自分のアメリカ製SUVにアメリカ警察で使用する、「赤と青のLEDフラッシュライト」を取り付け、「警察車両と似たサイレン」まで搭載し、それを使用して他車両を無理やり止めたそうです。日本の警察車両が使うサイレンとは微妙に異なるので、違法にはならないと思った・・・?さあ?それは定かではないが、止められたほうの運転手は「変な車に無理やり止められて威嚇された。警察だと名乗っている」とその場で110番警察が駆けつけました。その後、遠藤は逮捕され、遠藤宅を家宅捜索したところ実銃まで見つかったのです。さらに、遠藤は偽札まで作っていた事も判明し再逮捕されたのですが、謎の不起訴になっています。それにしてもこの謎の資質を持つ遠藤、どういう経緯で県警に入れたのか、そして偽札の件は不起訴になった理由は何なのか不明。そして、遠藤が外務省へ出向後に、運転免許センターへ配置換えが行われた理由も、また不明です。後日、遠藤は懲戒免職になりましたが、警察官が偽覆面に乗って、なおかつ威嚇挑発してくるとは恐ろしい事案です。それにしても、この被害者が、DR装着車だったら・・もったない。

情報出典元 『脅迫に偽札 とんでもない警察官の犯罪まとめ』
http://matome.naver.jp/odai/2135354100972806301

車に銃所持容疑で警官を再逮捕 愛知、拳銃型スプレー脅迫事件
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG2601M_W2A720C1CC0000/

事件3、本物の覆面パトカーが速度違反で検挙!しかも緊急走行中に



2014年6月、なんと緊急走行中の覆面パトカーが速度違反で摘発される事案が起きました。速度違反をしたのは岡山県警察の笠岡警察署交通課の交通用覆面パトカー。運転していたのは30代の巡査長で、岡山市内の裁判所へ交通事件の逮捕状を取りに行くため山陽自動車道を140キロで緊急走行中だったとのことです。この猛スピードで走る交通取締用の覆面パトカーをパシャリと撮影したのは自動速度取締装置。あえなく、巡査長は速度超過で書類送検になりました。実は"緊走"のパトカーと言えど、オールジャンルで"速度違反"がオメコボシされているわけではありません。高速道路で速度超過が認められるのは交通違反の取り締まりと、凶悪犯の追跡のみ!今回の「裁判所へ逮捕状を請求しに行く」という目的では、さすがに140キロの緊急走行はだめだったようです。

情報引用元
http://www.nikkansports.com/general/news/f-gn-tp0-20140703-1328015.html


事件4、ウブな滝川市の若者が偽覆面に違反金名目で金をとられた!


こちらは2011年3月に北海道岩見沢市で起きた偽覆面パトカーによる悪質な詐欺事件で、"偽覆面パトカー"に乗った犯人が「違反金」名目でカネを騙し取ったものです。滝川市内の20歳代の男性が3月、岩見沢市内を車で走行中、"着脱式赤色灯を付けた車"にパッシングで停車を命じられました。停めたほうの車に乗っていた2人組の男らは"警察"を名乗ったうえで、「スピード出し過ぎ。罰金は1万3000円」と男性に現金を要求。男性は信用してその場で現金を渡しましたが、コレ実は真っ赤な回転灯を付けた真っ赤な偽物。男はいずれも紺色の作業着を着ていたそうで、交通機動隊員が冬の取締り時に着る、黒色ブルゾンにも似ているようです。岩見沢署は「ダンナさん、警察官が交通取り締まりの現場で現金を受け取るなんて、あるわけないしょや・・(笑)」みたいなコメントするも、犯行に使用された詳しい車種などは報道されておらず、詳細は今なお不明ですが、犯人が逮捕されたという報道も今のところありませんから、犯人は次の獲物を探していることでしょう。基本に立ち返って、まず確認したいのは、警察は縦割りで、他所の部署に首を突っ込むのは忌避されている実情です。つまり交通取り締まりを行う部署は交通部ただ一つのセクションであるということです。交通部には交通機動隊、本署の交通課、高速道路交通警察隊などが所属しています。もちろんこの3部署には交通取締用に覆面パトカーが配備されています。全国的に見ると一部、イレギュラーな場合もありますが、ほとんどの場合、交通用覆面は「"着脱式"赤色灯」ではなく、機械式で起立する「反転式赤色灯」を搭載しています(着脱式のパトライトを使用するのは後述の機動捜査隊と所轄の刑事課が主)。ですから、根本的に犯人は何か勘違いしています。交通トラブルではお金だけでなく、命を取られることも過去にありますのでご注意ください。


事件5、警備員が偽覆面で威嚇因縁&謎の緊急走行!


これは2006年に起きた事件ですが、警備員の男が精巧な交通取締り用の偽覆面パトカーを製造し、煽ってきた車に対し、サイレン吹鳴・赤灯点灯させたうえで停止させて、偽の警察手帳を提示して威嚇し「警察本部だ。なに煽ってんだ」と脅した事件です。しかも、この警備員は警察官の制服とそっくりな服も着ていたとのことですから悪質。いや、偽覆面で一般車両を威嚇してる時点で悪質なんだけれども。この事件では、反転式赤色灯を装備している非常に精巧なセドリックの偽の覆面パトカーが使われました。この犯人は「警察官の試験に落ちた」と供述しています。皆さんも、私有の車にパトカーらしきデカール、サイレン、またはその他のデバイスを取り付けてパトカーを装ったり、さらには、それらのデバイスを使い、非緊急トラフィックを乱す行為などは絶対にしないでください。アレストされちゃいますぞ。

http://response.jp/article/2006/03/29/80636.html

次にこちら。こちらは京都の事件で、こちらも警備員による犯行です。ダッシュボード上に置いた赤色灯を点灯させサイレンを鳴らした偽覆面トヨタのヴィッツが、本物のパトカーに追いかけられて事故を起こすというなんともはやな事件です。ちなみにダッシュボード上で赤色灯を光らせるのは本物の覆面パトカーでもやっているそうです。

http://response.jp/article/2009/01/05/118530.html



事件6、覆面パトカーのアンテナ盗難事件。犯人はマニアだった


2014年4月、警視庁の捜査車両から警察無線用アンテナを盗んだとして、神奈川県在住の31歳の無職の容疑者が、窃盗と警察署敷地への建造物侵入容疑で逮捕されました。男はバイクで乗り付け、フルフェイスのヘルメットをかぶって入念に下見までしていたそうです。

警視庁車両のアンテナ窃盗容疑 横浜市の男逮捕
http://sankei.jp.msn.com/region/news/140419/tky14041923020007-n1.htm

警察マニア、ヘルメットかぶり入念に下見
http://www.ytv.co.jp/press/mainnews/TI20138799.html

「お疲れちゃーん。どったの?」 野太い声だが、おどけた様子で警察官の職務質問に臆せず答える男の動画が、動画投稿サイトで以前から話題になっていた。kuronoyume0702を名乗るその男は自身のチャンネルにたくさんの 「覆面パトカー」と「職務質問」の動画を載せており、多くの"ファン"がいたという。駐車場と思わしき場所で、警察車両特有のアンテナを2種類もつけ、サイレンを吹鳴させ、反転式赤色回転灯を起立させ、点灯までさせたこの"覆面パトカー"の動画、実は本物ではなく、男が乗る自身の高級車"セルシオ"を"警護車"に偽造したニセモノだった。男は真っ黒いフルスモを貼ったセルシオの運転中に撮影した映像を動画投稿サイトにアップロードしていたが、そのほとんどが警察官から停車命令を受けて職務質問される動画だった。そのセルシオの異様さは対向を走ってたパトカーすら引き返してきて、わざわざバンカケするほどだったという。また、職務質問動画の中には警察の集まる事件発生中のコンビニの前で、わざとらしくバックして挙動不審な動きを見せることで、警察官を釣っておびき寄せる手口も。


冗舌にバンカケを交わす"警護車マニア"・・首相追いかけまわしも


また、同容疑者は首相の警護車列へも迷惑顧みず、追尾し、SPからバンカケを喰らってもいた。自らやショカツの警察官はヘラヘラしながら逮捕された容疑者にスリ寄って「ごめんよお」とか「僕もセルシオ乗ってたんですよ(笑)」とか言いながらバンカケしていたのが特徴的だが、さすがに首相警護を任務とするSPは車の降り方さえも華麗。逮捕された男へのバンカケはヘラヘラ笑いもなければ、質問も「どこまでついてくるんですか」と的確にツッケンドン。これには普段あれだけ冗舌に警察官をケムに巻いてきた容疑者の男も言葉少なめに「もう帰るよ」とタジタジ。するどい睨みをきかせたSPに見ているこちらも「キュンッ・・!」とチジミあがってしまいそうだ。男は後日、この「首相ストーカー」行為の件で警視庁に呼び出しを受けたという。逮捕後、男は警視庁の取り調べで「自分の車からアンテナを盗まれたので同じものがほしかった」と自供。容疑者の知人男性によれば 『アンテナを警察署で実は・・・』、 『下調べは十分した、何でばれたんだ』と男が語っていたという。奇しくも14年2月、ネットオークションには、なぜか「ケーブルが切断された状態」の薄汚れた使用感のあるTAアンテナが同時期に出品されていたこともネット上で話題になっていた。しかも、市販品ではなく、アンテナの後端が膨れて完全に本体へ格納できず常時露出されている"偽装型"のTAアンテナだ。 4月21になると産経新聞が「ネットで転売か」との見出しで報じた。

http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/140421/crm14042108050001-n1.htm 

「たかが10万、20万でこんなばかなことするんじゃなかった」
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn?a=20140421-00000036-nnn-soci 

容疑者のこのコメントはどう捉えればよいのだろうか。転売を匂わせるコメントのように思えるのは筆者だけだろうか。「自分の車に着けていたものが盗まれたので同じものが・・」という供述をしている男だが、転売が目的ではなかったか。男は、今もなお似たような動画をアップし続けている。

事件7、覆面パトカーで男女が特殊な恋愛


なんと大阪府警の現職警察官の男性と女性が2014年の秋ごろ、勤務時間中に特殊恋愛をしていたそうです。そんなのはよくある話で珍しくもありませんが、特殊な恋愛に覆面パトカーを使ったことが大問題に発展。男性警部は宿直中に巡視に行くと偽って覆面パトカーに乗り、30代の女性巡査長を店から家に送り届けたあと、女性巡査長の自宅に1時間滞在したそう。大阪府警本部では覆面パトカーをこのような行為に使ったことは、地方公務員法の非違行為などに当たると判断し、二人を処分するそうです。もちろん、例のごとく二人はすでに依願退職の意向を示しています。

典拠元 朝日新聞
http://www.asahi.com/articles/ASH932W0RH93PTIL002.html

実は覆面パトカーを特殊な恋愛に使用した不祥事は今回が初めてではありません。2012年には長崎県警でも男性警部(46)が宿直勤務中に署を抜け出し、覆面パトカーで相手の女性に会っていたとして、懲戒処分を受けて、同警部は依願退職しています。ショカツの覆面パトカーにカーロケがついてないとはいえ、さすがに特殊な恋愛での警察車両使用は許されないようで厳しい処分が下るようです。

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